2016年7月27日水曜日

やくみつる氏のポケモンGOに興じる人を軽蔑する発言についての所感。

やくみつる氏がポケモンGOに興じる人たちを軽蔑すると発言したらしい。
それについての所感だったりする。

自分の趣味に合わないモノを軽蔑してるだけ。

それは価値観の多様性を失わせ、自分と違う生き方を認めないのと同じ。
人の行動原理を否定するのは、ある種のカルチャーショックでもあるから、拒否反応なのよ。

その新しい考えを否定する考えは、カトリック教会が天動説と地動説で異端審問に掛けたのと似てる気がする。

この人が言ってるのと、全く同じ事を言ってた世代って60年くらい前にたくさんいた。
当時は空前の漫画ブームで、「漫画は悪書」と呼ばれ、漫画を集めて学校の校庭で焼いたりした時代。

大人たちは「漫画を捨てろ」「小説を読め」「文学を読め」「図鑑を読め」「辞典を読め」と言った。

それは本人が必要と思えば読めばいいだけのことだ。

価値観の多様性や新しいカルチャーを否定する材料にはならない。
むしろ新しいからこそ、柔軟に対応する能力を身につける必要がある。

人の迷惑になる事はしない。
歩きスマホや運転スマホはしない。
勝手に人の敷地に入らない。

どれも、当たり前のことだが、当たり前のことを冷静に受け止めれないのが、新しいカルチャーの特長でもある。

一過性の過熱的部分はあるが、これは過去に同じような事は何度も繰り返されている。

エリマキトカゲが流行ったときは、ペットショップに殺到し、飽きたら山に捨てるなんてことも問題になった。

仮面ライダーカードがヒットすれば、お菓子を捨てる子供も問題になった。

だけど、それを乗り越えて、今がある。
人類史なんて、何度も過ちの繰り返しの連続だった。
その時、必ず新しいカルチャーやテクノロジーが影響している。

今起きてる事象が、20年後にどうなっているか?と考えれば、日常に溶け込み、当たり前に使い、やって良い事と悪い事の区別くらいみんな分かってる時代になってるだろう。

だから、それほど騒ぐ必要も無く、出来るだけ早く冷静に新しいカルチャーとテクノロジーに順応した方が良いのだ。

今ある事象を否定しても、何も解決なんぞしない。
それは、自分が知っている過去へ戻りたいという欲求でしかないのだ。

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