長谷川豊アナウンサーは、ブログで以下のように発言をされています。
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ！無理だと泣くならそのまま殺せ！今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!! 」
と本人は申しておりますが。。。
はぁ。。。
人工透析をされている方からすると、とても厳しい意見だと思います。
いや、意見と言うより「思想」ですね。
日本の医療にかかる負担は大きいです。
人工透析をされている方も多いので当たり前ですね。
しかし、この考え方・・・どこかで聞いた覚えがありませんか？？？
そう「神奈川県相模原市緑区の障害者施設殺傷事件」です。
津久井やまゆり園の元従業員が、深夜に侵入をして惨殺をした事件です。
彼はドラッグ中毒者でもありましたが、事件を起こす前に、衆議院議長公邸に「障害者が安楽死できる世界を」という手紙を出しています。
今回は長谷川豊アナウンサーのブログですが、根っこは同じでしょうね。
自分の主義主張を正当化するだけで、根本的な解決策を提示しているとは思えません。
社会的弱者を切り捨てる危険な思想の持ち主だと思います。
暴飲暴食の果てに腎不全に掛かった人もいるでしょうが、それはすべてではないでしょうからね。
生まれながらにして腎機能が弱く、子供でも発症することがあります。
腎機能は80歳くらいで、だいたい半分くらいのろ過能力に落ちるそうです。
なので、とても老化の速い臓器なのですね。
つまり、誰しもなりうる病気なので、他人事のようにいうのは、今の自分が健常者だからに過ぎません。
さらに、この意見に同意する人がかなり多い。
やはり、自分の命にかかわらなければ、他人事なのでしょう。
例えば、ガンになった人でも、タバコの吸い過ぎで肺がんになる人もいますが、タバコも吸わない、健康的な生活や食生活をしていても、ガンになる人はいます。
人工透析者を一律すべて怠惰な生活と決めつけるのは、かなりの偏見と誤解だと言えます。
一級障碍者に認定される事も指摘されているようですが、一度透析を始めると回復することはありません。
2日に一度は透析が必要になります。
透析時間は4時間～6時間とかなり長いです。
簡易透析をする持ち運びタイプもありますが、体に負担がかかるのであまりいいとは言われていませんし、衛生面もあるのでいろいろ問題があると思います。
このような状況で年間の費用を自己負担すると500万円は掛かると言われています。
普通に考えて、収入は激減しますし、会社を辞めるしかなくなりますから、とても個人で払えるような金額じゃありません。
タクシーやバスなど交通機関の割引があるので、それも行政負担だと批判されていますが、2日に一度のペースで病院へ行くとなると、交通費もバカになりません。
そういう色々な現実があるから、一級障碍者なわけです。
特別扱いをしているわけではありません。
むしろ、これだけ好待遇に見えるかもしれませんが、楽チンしながら生きれてるわけじゃないので、ここを間違えてはいけない所でしょう。
余程大金持ちの社長でもない限り、それはあり得ないです。
しかし、こんな危険な思想をブログで書いて、それに共感をする人がいる事は、先ほども話をした「障碍者施設殺傷事件」を見て、同じことを思うでしょうか？？？
人は生きていれば必ず一つや2つ、障害や病気を抱えて生きてゆくことになります。
その時、セーフティーネットが無い社会は、人を見殺しにする社会です。
しかも、本人が勝手に死ぬだけで済みませんから、医療負担は親・兄弟・親戚に多大な負担を強いることになりますから、一族そろって路頭に迷う事になりかねません。
こんな恐ろしい思想を掲げて、未だに反論をしてるそうです。
狂気の沙汰としか言いようがありませんね。
どうしても自分の意見が通らなければ、障碍者施設の時のように刃物を持って惨殺でもするつもりなんでしょうか？？？
危険な思想を持った人がジャーナリストを名乗り、テレビ局のアナウンサーをしていると思うと、恐ろしいですね。
