シェンムーとは、1999年12月29日に発売された、セガのドリームキャスト専用ソフト。
2作目、シェンムーⅡは2001年9月6日に発売されている。
実は、コレ未完の大作と言われていて、確か全11章からなる壮大なストーリー・・・だったらしい。w
シェンムーを企画し開発した鈴木裕さんは、ゲームセンターのゲームでは、知らない人はいないといわれるくらい有名なゲームを数多く手がけた人だ。
ハングオン
アウトラン
スペースハリアー
アフターバーナーⅡ
R360
バーチャレーシング
バーチャファイター
ざっと挙げるとこんな感じ。
当時のゲーム小僧だったら、みんな遊んでるはず。
ほとんどが体感ゲームなんだけど、それまでテーブル式のゲームが主軸だったゲーセンに体感型筐体ゲームブームを起こした張本人なのよ。
ちょっと昔話でもするか。。。
1978年にタイトーから発売されたスペースインベーダーによって、日本全国でインベーダーブームが起きる。
この当時にゲームセンターと言う店舗は存在しない。
元々、タイトーはジュークボックスの販売・レンタルを行う会社だったんだ。
なので、そのお得意先といえば、喫茶店とかだったりする。
その流れで、日本では喫茶店で都合の良いテーブル式ゲーム筐体が主流になるわけだな。
ちなみに、アップライト型と言われる専用筐体もあるのだけど、あれを設置してたのは、日本だと旅館やスーパーの屋上ゲームコーナーくらいだったはず。。。
アメリカではゲームセンターの事をアーケードというのだけど、アーケード市場では専用アップライト筐体がメインだったらしい。
まあ、とにかく日本ではゲームセンターのルーツを紐解くと喫茶店に行き着くと思う。
その後、ブームの急上昇に伴って、インベーダーハウスというお店が登場する。
これが実質的なゲームセンターの始まりだ。
中には喫茶店や駄菓子屋から業種転換した店舗もあったみたいだけどね。
だから、日本のゲーセンって長らく個人のお店が主流だった。
セガ、ナムコ、タイトーなどが直営店やFC店を活発に増やしたのは90年代に入ってからだ。
この辺りの話は機会があればまた話そう。
んで、問題なのが80年代なのね。
それまで、電源さえ入れてればお客さんがどんどんやって来て遊んでくれるので、無制限に営業を続けてたんだけど、1985年2月に風営法が施行され24:00~日の出まで営業できなくなってしまった。
これでかなりのお店が打撃を食らった。
80年代のゲーセンと言えば不良のたまり場と言われてた所だ。
だから、15歳と18歳の入店時間にも規制が入った。
このままゲーセンがダメになる?というくらいバタバタと閉店したお店もあるわけね。
そこへ登場したのが1985年7月に登場したハングオンという体感型筐体マシーンなわけ。
これでゲームセンターに体感型ゲームという新しいブームが起きた。
それまでの体感ゲームといえば、せいぜい車のゲームでハンドルがついてたくらいだった。
それが、バイクのボディーを跨って、左右へ動かすという遊び方を提案したわけだ。
さらに、1985年12月スペースハリアーDX筐体はムービングシートという座っているシートが画面と連動して動くタイプを開発。
そして、1986年9月アウトランで車の挙動に合わせて可動するDX筐体を開発して、ほとんどのゲームセンターへ導入されるほどの人気となった。
それから90年代前半までセガの体感型DX筐体を開発し続けた人が「鈴木裕」という人なわけね。
その鈴木さんが、ドリームキャスト向け、つまり家庭用ゲーム機向けに開発をしたわけで、これもまた普通のゲームじゃなかったわけだ。w
シェンムーはある町をリアルに再現していて、日が昇り、そして沈んで1日が終わる。
そこに住んでいる人もそれぞれ朝、昼、夕とある程度決まった生活をしている。
つまり、リアルタイムでリアルな生活感を出してるわけだな。
物語も壮大だったんだけど、この世界観のシステムも壮大で、当時まだ前例がないから、みんな手作業で計算式やフラグを管理してたらしい。w
今考えたら、恐ろしく膨大な量の作業を人力でこなしてたわけさ。w
とりあえず、作るのにとても時間が掛かる上に、ドリームキャストの販売不振も重なって、セガという会社の存続すら危うくなる。
当然、シェンムー3の開発は中止せざるを得なくなったわけだ。
その後も、シェンムーの続編の期待と要望は絶えなかった。
何度か社内でもプロジェクトを再始動できないか?という議論があったそうだ。
しかしながら、セガの業績はその後も一進一退で、開発費のかかるシェンムーを作る余裕はなかったらしい。
そうこうしているうちに、セガの社内編成も変わり、鈴木さんも退社、株式会社Ys netという会社を設立する。
それでも何度か開発の噂は出るが、それっきり・・・
それが、2015年6月にキックスターターというクラウドファンティングで7億8500万円という資金を集めることに成功。
クラウドファンティング開始後、たった1日で目標の200万ドル(2億4700万円)軽々と達成し、史上最速で100万ドルを集めたという事で世界最速ギネスに登録もされている。
つまり、鈴木さんって、この世界では「神様」的存在なわけね。w
日本にはこんなすごい人が存在してるってこと知ってました?
さて、話を元に戻そうか。w
あれから1年が経過して、制作の進捗状況の紹介があったらしい。
公式HPではその動画もアップされているようだ。
http://shenmue.link/
開発はPC版とPS4版が予定されているらしい。
それでも、まだプロトタイプのようなので、完成は何時になるのか?と気にはなる。
鈴木さんも、もうすでに58歳なので、昔ほど無理は出来ないと思うから、ちょっと体の心配もしている。
どうか、健康で元気に、そして滞りなく開発が進むことを祈っております。
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