2019年3月24日日曜日

VR,3D,eスポーツがヒットしないのはヒットする成立要件を満たしてないからだ。

ヒットを裏付ける三要件ってのが何となく自分でも整理出来て来た。

①スターの存在
②雑誌などのメディア展開
③3年以内に決定打が出る

この三つが揃った時、だいたい社会現象と呼ばれるような動きが生まれて来た。

特にスターの存在は大きくて、ファミコン時代なら高橋名人だし。
32ビット戦争時代なら飯野賢治、宮本茂、鈴木裕、小島秀夫ってな具合になる。

今だとレトロゲーブームもあり、有野課長くらいかな。
とはいえ、だいぶ細分化してきた気はするけど。
他に思いつかない。

FC時代にはファミマガ、ファミ通、マル勝、と怒涛の出版ラッシュだった。

32ビット時代もファミ通がダントツだったけど、新たに電撃王(お家騒動って理由もあるがw)他、色々出た覚えがある。

現在は出版不況とは言え、ライターの数が足りないと言われているのでweb媒体がその役割と言えるだろう。

3年以内の決定打については。
1983年FC発売から1985年スーパーマリオブラザーズが出た。
時を同じくして1985年スターフォースで全国キャラバンが始まり高橋名人というスターが現れたわけだ。
このダブル効果で一気に知名度と社会に認知される土壌が形成されたと言っても良いと思う。

PCエンジンも、今一つ抜きんでた結果が出せなかったのは、この辺りだろうな。

セガは後にソニックを投入して盛り返すわけだ.。
これも1989年メガドライブ発売で1991年ソニック・ザ・ヘッジホッグ発売になるので3年以内だ。
ソニックは明らかに決定打なのだ。

だが、高橋名人のような人物的スターが現れなかった事で任天堂と互角程度の戦いしか出来なかったと言える。
あのタイミングで誰か出てくれば、間違いなく流れは変わっていた。
それが中裕司でも良かったのだけど。。。

逆にアーケードは勢いがあった。
「バーチャレーシング」、「バーチャファイター」、「デイトナUSA」と。
そこでいつも鈴木裕というスター開発者の名前があった。

コンシューマでセガが同じような事をしてたら、多分歴史は変わってたと思う。

wi-fi環境のハードが出揃った2006年。
この年オイラが「3年以内にWi-Fi環境、インターネット接続で決定打が出る」と言って2008年にPSP「モンスターハンターポータブル2G」が出た。
これはローカル通信専用なのだが「XLink kai」という非公式なやりかたでネット接続可能で、これが飛ぶように売れた。
だから、事実上の決定打だと思ってる。
これ以降、ゲームをネットに繋げる事は当たり前になり、逆に必須になって行く。

また、これらを見るとやっぱりメディア媒体は必ず早い段階で追従してくる。
ムックのなど本を出し、手ごたえを感じれば月刊化したり、特集をする本もバンバン出る。
ファミ通に至っては週刊化したくらいだ。

スマホだって同じ。
2010年頃にはラインナップがイマイチだったけど、2011年には出揃い、たった3年でたくさん本が出版され、タケノコのようにアプリが出て、パズドラのようなヒット作品が出た。
雑誌も沢山出た。

が、オイラが「スマホは一過性」と言ってたように、スターが存在しなかった。
だから、すでに失速モードに入っている。
ガンホーとか企業ブランドは出来たけど、人物スターが存在していないのよ。

90年頃に格闘ブームがやって来たわけだが。
これも決定打になったのは「バーチャファイター」。
なぜなら、池袋サラ、新宿ジャッキー、ブンブン丸って、スターが現れたから。
たぶん、こいつらが居なければ、早々に格闘ブームは終焉してたと思う。

その例で言えば、同じく対戦ロボット「電脳戦機バーチャロン」はヒットしたけど。
それに続く作品は他社から出なかった。
特にスター選手もいなかった。
攻略系雑誌はいくつも出たけどね。

同じく90年代に登場した「ポケットモンスター」。
これはコロコロコミックの影響が大きい。
そして、アニメなどメディアミックスをして成功したのだけど。
あの頃、メディアミックスをして成功した作品はあるのに20年経過しても、まだ生き残ってるのは「ポケモン」と「エヴァンゲリオン」くらいしか思い浮かばない。

そこには「ピカチュゥ」と「綾波レイ」という決定打が存在したからとしか思えない。
また、開発者である田尻智や庵野秀明という人物スターが存在した事も大きいだろう。

同じようにゲームボーイでヒットし、今現在も続くソフトである「星のカービィ」には人物的スターが見当たらない。
あれはヒットしたけど、社会現象とまでは言えない。

そもそも、なんで雑誌媒体が必要なのか?というと。
あの業種は、常に市場に対して敏感だからだ。
少しでも波風があれば、すぐに食いつく。
だから、いち早く察知する能力を持っているのだ。
なので、メディアが食いつかない時点で、大衆の注目度は低いって事だ。

3年って所もたぶん「鉄は熱いうちに打て」って所じゃないかな?
大衆の注目度は3年もあったら冷めてしまい、逆に忘れ去られる。
メディアも3年も追いかけるようなことはしないからな。

これらを見た時。
VR、3D、eスポーツ。
全てに言えるのは、スターが存在しない。w
また、雑誌などメディアも追従しない。
3年以内に決定打が出なかった。

ま、これだけ言えばわかると思うけど。
「必要な要件」を満たしてないわけだ。

そして、あろうことか、eスポーツでは、eスポーツ団体まで一つにまとまったが、何を勘違いしてるのか?スポンサー集めに奔走し、景品法を改正して賞金金額を上げるという意味不明な事に全力になったわけだ。

せめてeスポーツ選手名鑑でも出してりゃ違っただろうし。
もっと人物を前面に出してスターを育成する位すりゃ違ってたかもしれない。

一応補足しておくと、eスポーツの本は少しだけ出ている。
ただこちらはムックなので、2017年と2018年に1冊ずつしか出ていない。
今年は・・・出るんか?w
http://www.byakuya-shobo.co.jp/page.php?id=5394&gname=shoseki_musictalent

こちらは選手のインタビューも乗ってるらしいのだけど。
雑誌というより、無料なので、フリーペーパーってことらしい。
発行部数は一万部で、36都道府県で94店舗でしか手に入らない。
一応、PDFで見る事は可能。
https://www.gamestar.tokyo/

で、eスポーツに関するヒット作って決定打が出てない。
なんかよく分からないまま、団体が指定したゲームって寸法で、そんなのギャラリーの事何も考えてないに等しい。

3Dもニンテンドー3DSで、3Dにする必要性のある決定打は出なかった。
だから、みんなオフで使っているし、2DSなんてものまで出るわけだ。

あと、VRについては、何度も言ってるけど。
20数年前にセガが大枚叩いて出した結論は「商売にならない」だったってこと。

これは多額の設備費と開発費が必要なことが要因なのだけど。
他にユーザーが求めるクオリティに達しないなど、複数の理由があったから。

現在では機器等は低価格になったとはいえ。
やはり開発には億単位の金が必要で、失敗は許されず、製作人数も多いので、数が作れずで、開発の目途が立ちにくいってことだ。

コーエーの「VR SENSE」なんて、あれから1年くらい経過してるけど、新作ソフト出てないよ。w
http://www.gamecity.ne.jp/vrsense/
普通に考えろ。
装置やハードは出来上がってて、肝心のソフトが毎月でもリリースされないのだ。
ましてや一年経過しても、一本も新作が出てない。
そんなゲーム、誰が振り向く?

労力と投資に対して、結果が付いて来ないのだ。
ナムコのVR新宿も施設を借りれる期間の契約もあったようだが、もうじき終わる。
次も考えてるようだが。
ナムコは20数年前に、VRに本格的に開発をしなかった。

今頃やってるだけで、結論が出てないだけだろ。

セガもVRをゲーセンに導入をしてるけど、外注の機材などをそのまま利用している。
もう、セガがVRに足を踏み入れる事は無いと思う。

昨年、ソニーのPSVRが品切れになったが、あれはソニーの出荷量が少なかっただけで、ヒットしたわけじゃない。

それはVR機器販売台数のデータを見れば明らかで、PSVRが出ても突出した販売実績になってない。
せいぜい季節指数による誤差の範囲。

割と正しそうなデータだとGIGAZINEが出してるのを参考にするといい。
こちらは月間販売データなので、こういうので見ないとダメなのだ。
https://gigazine.net/news/20180728-htc-vive-vr-is-dying/
逆に正体がバレたく無いのだろうけど、累計販売台数を出して右肩上がりの数字を出してる所が多い。
これだけ見ると勢いがあるように見えるが、個別データが無く総数だけ。
https://www.moguravr.com/nvidia-pc-vr-headsets-ces2019/

一番対応ソフトが多くて、一番低価格なのに、すべてのVR機機器販売データを見ると、ずっと横ばいなのだ。

また、VRを特集した記事は時折見かけるが、月刊化するほどの作品数、リリース予定すらなく、インタビューをするスターすら見当たらない。

そりゃ無理ってもんよ。

既存のゲーム雑誌、web記事で扱ってもらっている程度。

いい加減、ゲームが豪華になる方向性を改めないと、この業界衰退するで。
ゲーセンが儲からなくなったのは、設備費、仕入金額の上昇、消費税上昇など、店の企業体力を理解してないからだ。
また、バランスよく配置したくても、どこも似たようなモノを作り、金のかかる業務用ばかり作るからだ。

これも何度も言うが「自分で自分の首を絞めてる」って事に気付くべきだ。

3カ月くらい、ゲーセンと中古販売店に張り付いて、顧客をよく見れば少しは考えが変わると思うよ。

地に足が付いとらん。
だから、こんなことを何度言っても、誰も理解出来やしないのだ。

まあ、とにかく、こっから先はこれまでのような「ラッキー」で乗り越えられるもんじゃない。

お客さんを見てない企業は、どんな大企業であっても潰れるよ。
これも今のうちに断言しておく。

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