2019年3月15日金曜日

企業価値と発展は、顧客に支持されるローカライズにあり。

世界的企業が日本で成功しているという点において、宣伝をローカライズするという行為なんだけど。

これも、オイラがずっと言っている「現地のニーズ」って事に合致する。

元々電器屋っていうと、全国に股を掛けた企業は存在しなかったのよ。
関東だったかな?あの辺りでは第一家電って電器屋が有名で、一時期日本一の売上だった企業がある。

秋葉原の電気街は有名で、ラオックスだとか、いろいろあったはずだ。

他にも、兵庫を中心にしたミドリ電化だとか、中部地方、名古屋を拠点とした栄電社のちのエイデンとか。

それから、大坂で言えば、日本橋だけど。
上新電機、ジョーシンとかになるのかな。
一時期テレビに出てた宮路社長も、大阪の電器屋だったっけ?

広島では第一産業って、後に社名変更したダイイチやデオデオって会社。

さらに、南に行くと、九州ではベスト電器と、それぞれ縄張りを持っていた。

この縄張りについては、かつて存在した「日本電気大型店協会」通称NEBAという団体があり、そこで縄張りを荒らさないという暗黙のルールが存在したためだ。

これをぶち破ったのは、ヤマダ電機だった。
というのも、この社長、ビクターの社員だったらしい。
それで、「電器屋は顧客満足を引き出すサービスだ」という流れを汲んで、電器屋を立ち上げたけど、閑古鳥だったらしい。

それで、他店を圧倒する激安店に衣替えをし、近くの電器屋を駆逐する。
ここから快進撃が始まるってわけ。

また、サービスを重視しようとして、苦境に陥った時、他の家電量販店が助けてくれなかったことを逆恨みしてるらしいし。
NEBAに入れてもらえなかった事もあって、一人で戦って、一人勝ちしたって事らしい。

それは、他のNEBA加盟店にとって次第に脅威となってくるわけだ。
現在のようなエディオンという家電量販店が変形合体した原因はここにあると言っていい。

あそこは、デオデオ、エイデン、ミドリ電化、100満ボルト、あと、どこだったか?まあ、あちこちくっ付いた。w

で。
セブンイレブンのような全国一律、全国同一というような流れを作ろうと、なんどもやってたわけだ。

ちょうど、そのあとくらい、ユニクロの柳井会長が「全世界同一賃金」とかなんとか言ってて、まあ、ちょうどその時代は「一律至上主義」だったのもあるんだろ。

ただ、業界が編成されただけであって、顧客のニーズが一元化したわけじゃないわけよ。
だから、やることなすこと、的外れになるわけだ。

この点について「ああ、そう」って感覚で。
一応、体裁は取り繕うけど、基本的にその方向性とは真逆のことをやっていた。

所謂、現地主義、現場主義ってやつ。
そもそも、電器屋はドミナント戦略で規模を拡大し、顧客のニーズに寄り添って成長してきた産業だった。

それを、ヤマダ電機という大型店舗が郊外に進出し、安値で大量仕入れ、大量販売を仕掛ける方法を取ったから、当たったわけで、他と違う事をやってたから目立ち、そして成長できたわけだ。

つまりそもそもの企業成長の仕方が異なる。

いくら過去売上高日本一であっても、同じ商売をして、同じ土俵に上がると、まあ、負ける。W
そうして、業界順位20~30位くらいだった会社が、業界一位になるわけだ。

逆に、同じ土俵で戦わなかったエイデン、ミドリ電化、ベスト電器、デオデオあたりは、それほど大打撃を受けていなかった様子だ。

業界で最も有名な話は。
広島八木にオープンしたデオデオ八木店で。
この隣りにヤマダ電機が出来た。
確か広島初進出だったはず。

それで、「1年でこの店を倒す」とか山田の社長が言ってたはずなんだが。
2年しても、全く動じない。w

さらに、反対側の隣にもお店を出すという、鬼畜出店をしたのだ。www
徹底した値引き販売で、家電の店とPCの店という板挟み戦法をとった。

が、確か、その時、デオデオ八木の年間売上が35億くらい。
ヤマダは二店舗足しても30億に届かなかったらしい。

あの時、業界関係者の多くが見学に訪れたらしい。
オイラも見に行ったのは、出店してから1年以上が経過してからだった。

なんで一年以上か?というと。
「あ、そう」って感じで。w
「たぶん、あそこは潰れない」と踏んでたから。

まあ、経営陣首脳や店長クラスはかなり緊張状態が続いてて、「ココを落とされたらお終い」と思ってたそうだ。

そもそも、ヤマダ電機は全国一律という戦法を家電量販店で最初にやった企業で、一応は成功してるんだけど。
家電量販店の歴史、文化をリスペクトするじゃなく、破壊神なわけで、理解できるはずもないわけよ。

顧客のニーズにマッチした仕事をしないと生き残れないという大原則を守った企業と、時代の流行として「最安値、激安」で戦った企業の違いなわけだ。

それがあれから、、、20年くらいだけど。
現在を見れば、ヤマダ電機は未だに業界一位だけど。
Amazonなどに押されている。

まあ、こうなるとは思ってたのだけど。
価格だけの勝負をしてたら、いつかどっかに抜かれるわけよ。

更に言うと、Amazonは米国企業でありながら、販売戦略を日本向けにしているので、顧客ニーズにもある程度強い傾向がある。

だから、現地、現場、地域にに強いエディオンであっても、他人事のようにはいられないわけだ。

とはいえ、まだ住み分けが出来てるのは、所詮Amazonは一律のサービスの集大成だから。
価格以外に取り柄が無いのも、過去登場した激安販売店と変わらんわけ。

数年前に、米国で本屋を駆逐したAmazonが、本屋を出店したとニュースで聞いた。w
あれこそいい例で、顧客のニーズはどうしても店舗無しでは活きられないのだ。

そして、狭い日本であっても、地域性が根強く残っているので、ここを見落として、全国一律サービスにするのは、やり方として間違っていると言える。

まあ、その最も先端を言っていたセブンイレブンでさえ、現在、24時間営業の見直しをオーナーと世論から迫られているわけだ。

何度も言うが「地域のニーズ」を汲み取り、企業価値に活かしてこそ、本当に成功した会社だと言える。

勉強も出来ないのに、営業実績だけはいつも、キチンと仕上げて来たオイラがずっとやって来た事なので、ここは一歩も譲れないし、それしか成功した節が思い当たらんのだから、これが真実だと思う。

肉屋、ゲームショップ、家電量販店、アルバイト、正社員、それぞれ業種も立場も違うけど、やってる事は何も変わっとりゃせん。

だから、ゲームを作ってる人にも「悩むんだったら、店に立って販売すりゃ良いのに」って言うのは、ここがあるからだ。

物を作ってる人がいて、モノを売ってる人がいる。
けど、それってモノなんだけど、相手は人なんだよ。って何度も言ってるわけだ。

これは家電メーカーにも口酸っぱく何度も言った事。
経営が苦しい、商品が売れない、仕入れて欲しい、と言われるたびに。

そこから逆転復帰する会社もあれば、ずっと同じ事を繰返してるメーカーもある。

人から欲しがられないモノやサービスなんて、価値が無いのだ。

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