2020年11月7日土曜日

大塚家具のクミコ社長退任について思うこと。。。( ̄▽ ̄)

 大塚家具の社長がようやく退任するらしいが。

まあ、どういう形かわからんが、実権を無くした所で、即経営が良くなるとも思えん。

とりあえず、5年前。

ニュースで「親子喧嘩」って事で初めて大塚家具って会社を知った。

店に行った事すらないオイラが、株主総会で父ちゃん追放が決まった時「今すぐ株全部売れ!大損こくど!!!」と言いまくってたのは、あの時、店の出店規模、立地、だいたいの利益構造をネットの情報だけでかき集めて判断したからだ。

どう考えても「客層」が違うんでな。

あんな立地で家具を買い物する客層相手の会社が、ニトリやイケアと戦って勝てるわけがねぇ。

やるなら別ブランドをグループ化して、郊外に低価格帯の店を出店すりゃよかったって話。

それをしなかったのがそもそもの間違い。

その後は方々から金を工面するのが社長の仕事になっていて。

一向に売り上げと利益を上げれない。

閉店セールみたいなのをやって客足を少し戻すが、あんなこと長続きしないよ。

扱ってる商材がそういうもんじゃないんで。

直感的にこれがダメと気づいたのは理由がある。

それは、ヤマダ電機が台頭してきた頃。

ドミナント戦略で成長した会社がダイイチだった。

150~400坪程度までの店を出店し。

特に150坪クラスが平均の店規模だった。

当時は、それで十分品揃えが可能で。

家電業界って客層は「歩いて行ける」って距離感じゃないと、お客さんが来ない業種だった。

だから、地域の小型店がいつまでも生き残ってたわけよ。

けれど、バブル崩壊後、低価格路線の会社が急成長したり、大店法って法律が変わったりして。

郊外に大規模な店を出店する会社が成長してゆく。

例えばイオンがそうだし、ゆめタウンがそうだ。

これらの会社だって、元はジャスコとかイズミってブランドで、400~800坪クラスで店を構えていた。

近隣にあることもあり、これもまたドミナントに近い戦略方式で。

けれど、社名変更してからどんどん郊外型の大型店に鞍替えして行ったわけだ。

家電量販店であるダイイチもデオデオに社名変更と同時に、出店計画、店規模、POSシステムなど、次世代店舗と名付けて、店の廃統合を10年かけて行っていた。

結果、今残ってる会社ってどこも郊外型で低価格路線の店がしのぎを削ってようやく生き残ってる。

だから、大塚家具の会員制だとか、立地とか、価格帯とか、ブランドを考慮すると、失敗するって丸わかりだったって事。

しかも、方々に金を工面してもらって、最終的にたどり着いたのはヤマダ電機だ。

この会社、規模は大きいし、一応、金は持ってるんだけど。

いかんせん、粗利が低すぎる。

少しでも匙加減間違えたら、どえらい損失出して会社転ぶくらいヤバイ会社・・・というのがオイラの昔から変わらない見立て。

なので。

大塚ブランドを最大限使って、売上を上げる事は出来ないと判断してる。

そもそも企業文化が違い過ぎるし。

郊外型の低価格戦略はノウハウがあるだろうけど、都心の一等地でブランド、接客、知識で売るってノウハウは無いに等しい。

これまた同じような経験があって。

デオデオがアメリカの百貨店JCペニーと業務提携したことがあった。

この会社の事はオイラもよく知らない。

けれど、お客さんが言ってた「アメリカじゃ安売りだけが得意の2流、3流の企業じゃ」と。

そういう企業文化が違う会社同士がくっついてもシナジー効果は出ない。

在庫を大量に抱えて、最後は処分することになる。

だから、久美子社長がいなくなったとしても、大塚家具の業績は簡単に戻らんって事。

ちなみに、デオデオからエディオンに代わるくらいの時。

地元広島の家具メーカー「マルニ木工」ってのが経営的危機を迎えていて、エディオングループの傘下に収めた。

マルニ木工自体は、それほど3流なブランドじゃないんで、今の所うまく行ってるようだ。

エディオンは広島のデオデオ、名古屋のエイデンが統合して出来た新ブランドで。

それぞれの販売商圏は継承されている。

すでに両社は時代に即した店舗展開は出来てたんでな。

問題は全国にまたがる規模での販売力が1社では無いってことで。

これはNEBAって業界団体があったころ、無言の掟で「相手の商圏に土足で踏み込まない」って条約にも似たものがあったからだ。

NEBAに加盟してないヤマダ電機が低価格を武器に地域を荒らしまくって急成長してしまった。

どこも店の出店計画を次世代に移すことで精いっぱいで、全国へ出店する計画は立てていても、実行に移すだけの余力が無かったのだ。

そこで、NEBA解散後、ボイスネットワークというPB商品を開発して、ボイスネットワーク加盟した家電量販店同士で販売する戦略を打ち出したが、足並みがいつまでも揃わないんで、考えが同じ2社が統合してエディオンになった経緯がある。

あとから参加したサンエーとかミドリ電化とか石丸電気なんかは、時代に即した販売戦略を1社で取る事が限界と気づいて、後から加わったって形だ。

それくらい、量販店ってのは、規模を維持しながら成長させるのが難しいのよ。

潰れそうにないって言われていた会社がバンバン潰れて行ったのも、まさにここにある。

そういうのを実際に見てるんでな。

大塚家具がダメになるって断言出来たのは、オイラの経験から出た推察に過ぎない。

が、、、当たってたやろ?

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