2019年8月21日水曜日

水道民営化について。

Twitterトレンドワードで「水道民営化」って話題が急上昇してるんだけど。

民営化が悪いとは思わない。
しかし、手順が悪いと思ってる。

そのヒントは、「日本通運」にある。
日通は元々、国策事業として全国の中小規模の配送事業所を吸収させた組織だ。

民営化された現代においても、クロネコヤマトや佐川急便などと比べれば、会社の規模が違い過ぎる。
陸、海、空すべての輸送手段を持ってるのは、未だに日本通運だけなのだ。

つまり、国策として水道事業所を一つにまとめる。
組織が一つにまとまったあと、民営化に舵を切る。

こんなの普通に考えりゃ出て来る考えで。
なんで海外資本に任せるって考えるのか?
これも普通に考えて、海外資本に任すことで得られるメリットが政治家にあるとしか思えない。

ホントに国の事を考えるなら、国策事業でやるのが筋だろ。
道路公団だって元は国策事業からの民営化だ。

NTTだって電電公社からの民営化。
JRだって国鉄からの民営化。
郵便だって同じ。

だから、この発想が無い時点で、公共インフラであり、国にとっても、企業にとっても、国民にとってもライフラインである「水」を安易に民営化する方が頭オカシイわけよ。

水道事業はほとんど市町村レベルで運営されている。
これを最低でも県単位で、段階的に統合して、「日本水道事業所」って一つの事業所にまとめるくらいしなきゃダメだ。

恐らくそれをやろうとすると、水道利権による反対勢力が現れるので、政治家だけで断行できないって理由もあるんだろう。
それでしがらみの少ない海外資本が参入しやすい事も視野に入れてるんだと思う。

けど、どうもその海外資本も政治家と裏で繋がってるっぽいので、結局は水道利権であることは変わりないと思ってる。

要は政治家が腑抜けているのだよ。
甘い汁だけ吸って、自分の議席を守り、水道管の老朽化という対策に乗り出すという話じゃない?って思う。

マスコミは不勉強なまま、民営化の報道を行い。
政治家は必要以上の説明責任を果たさず。
あとは議会に掛けて、採決に持ち込むってパターンやろ。

今の時代、マスコミも政治家もどちらも国民が厳しく監視しなきゃいけない時代よ。
それが可能な時代(ネット時代)に生きてる者として、自分の考えを発信するのは大事なことだと思う。

今時、選挙へ行かないのはかっこ悪いと思うし。
政治が分からないと言うのは、自分の無能アピールでしかないとオイラは思ってる。
だって、SNSで発信するって事は、そういうことだよ。

オイラの見立てでは、テレビに「選挙へ行くのはかっこ悪い」とか「政治は誰に任せても同じ」とか「難しい事は分からない」って意見は、テレビが作り出した虚構だと思う。

それを大々的に報じてるのは「ワイドショー」と「週刊誌」と「新聞」だ。
子供の頃はそんな発想なかったはずだ。
けど、気づけばそういう周りの大人がいて、同調してる。

子供の頃は、ワイドショーも週刊誌も新聞も読んでなかっただろ。
むしろ「なんで大人は選挙行かないんだろ?」くらい思ったはずだ。
人間は読んでる媒体、見てるもので、勝手に刷り込まれるんだよ。
それは一種の洗脳に近い。

ネットという武器がある時代なのだから、少し検索すればいくらでも分かりやすい情報が溢れている。
「水道民営化反対!」とか根拠不明な反対意見だけ鵜呑みにせず。
自分から情報を拾って、自分の目で確かめて、自分の意志で結論を出して欲しい。

とりあえず、オイラの考えは広域で一つにまとめる事に尽きる。
その上で民営化なら「あり」だ。

その理由は、水道料金の格差にある。
地方と都市では、住んでる人口が違うため、一人当たりのコスト負担が大きく違うのだ。
これを一つにまとめる事で、コスト負担が全国一律になる。
究極、水道料金も全国一律を目指すってことね。

なので、地域によって値下げになる地域と値上げになる地域は出て来ると思う。
とは言え、全国で公平な負担に変わるだけなので、異論は出にくいと考えている。
これまで人口が多かった都市部が優遇され過ぎてただけだし。

あとは全国の人員を県レベルで集めて経営のスリム化を行う事だな。
こうしてスリム化によって浮いたお金と税金の投入で、老朽化した配管の取り換えを順次やるしかない。
一説によれば130年掛かると言われてるようだが、それでもやらなきゃいけないものはやらんといけんだろ。w

民営化することで130年が13年に短縮される事はあり得んのだから。
どの道、誰かがやって、時間も金も掛かるのよ。
だったら、支出を減らして、税金の投入額を減らす同時作戦しかないわな。

公共インフラなのだから、結局、最後は人海戦術にしかならんよ。
都市ガスでさえ、そうやって天然ガスにすべて移行したわけじゃん。
水道だけ出来ないとは思えない。

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