80年代のRPGって「なに?」ってのが当時の感想で。
ファミコンで出てたのは「ハイドライドスペシャル」「頭脳戦艦ガル」「キングスナイト」「ワルキューレの冒険」「ドルアーガの塔」とかだった。
どう見てもシューティングだし、どうみてもアクションなのだけど。
「パワーアップさえすれば、RPGなのか?」と思うほど、よくわかんねぇしろものだった。
ここにさらによくわからないものが登場する。
それが「ドラゴンクエスト」
これまで発売されたRPGとは、どれとも似ても似つかず。
「どこがRPG?」なわけだ。
しかも、その後ディスクシステムで「ゼルダの伝説」が出てくる。
これもどう見てもアクションなのだけど。
「成長するか?」なわけで。
単にアイテムを集めて、できることが増えるだけ。
せいぜいHPのハートが増えるくらいしか、成長要素ってない。
恐らく、誰も統一した見解を持ってなかった時代で。
記事に書かれてることすらかなり適当だったし。
世間でのRPGって評価もさまざまだった。
ここにさらにPCゲーマーが表れて「RPGを指すならザナドゥだ」とか「いや、ウィーザードリィーこそRPGだ」って、さらに混迷する。
んじゃ、アーケードは?と思うと。
それっぽいものは出てなくて。
90年ごろにようやく、それっぽいものが出たのが「マジシャンロード」くらい。
確かあれ、カードにゲーム情報記録できたはず・・・
けど、もうこのころになると、アクション要素があるものは、RPGとは誰も呼ばなくなってたし、「ドラゴンクエスト」がRPGの代名詞になってたんで。
「ファイナルファンタジー」もヒットしていて、おおよその方向性が出てた頃。
80年代の終わりくらいには、各社「ドラクエに続け」みたいな感じで、「インドラの光」とか「ヘラクレスの栄光」とか。
このころになって、ようやく「ターン性」とか「マップ」とか「ストーリー」って概念があってそれを長時間プレイして完結まで導くってのが、大筋のRPGってことになってゆく。
たぶん、映像的手法、数値管理、容量的制限、ゲームで物語を進行させるひな形がなかったために、当時主流だったアクション、シューティングを使って、RPGっぽく仕上げたかったのかもしれない。。。
ただ、あの当時の人らが何を考えて作ってたのか?
さっぱり情報がないんで、わからんことだらけ。
ただ、子供心に「意味わからん」だったのだけ覚えている。
これもPCゲーマー勢が言ってたことだけど。
「あれはウルティマだ」って話で。
見た目的に「ドラゴンクエスト」って「ウルティマ」に似てるってことだった。
のちのち、「ウルティマ」と「ウィザードリィー」を掛け合わせたものが「ドラゴンクエスト」ということが公式に言われ始めて、ようやく落ち着いた感じだけど。
それまで「なに作ってんの?」でしかなかった。
「ドラゴンクエスト1」は横で見てただけなんで、あんまりいい記憶はなくて。
自分でプレイしたのは「ドラゴンクエストⅡ」から。
しかも、ちゃんとパーティー制で戦略が増したものだったんで、確かに面白かった。
(ヒントがどえらい少ないけど・・・)
一番の苦悩は「長いパスワード」で。
「ぱ」と「ば」の区別がつきにくいとか。
30分くらい悩み続けて、ようやく判明したこと何度もある。
なので「これからRPGってこんな修行みたいなことばっかりするんか?」だった。
けど、案外、長いパスワード方式は、あっさりと終わりを告げる。
バッテリーバックアップの登場によって。
オイラ、あのころ「セーブできるディスクシステムなら、問題ないんで、ディスクシステムに重点的に発売されるか?」と思ってたくらい。
当時、誰に聞いたのだったか?
「なんでカセットにこだわるん?」と聞いたら「ディスクシステムじゃ容量が足らん」って言われたことだった。
そこは「枚数増やせばいいじゃん?」なのだけど。
今から思えば、ディスクの枚数増やして、ゲームを管理してたら、どえらい面倒だと気付く。www
当時は技術的な壁ってわかんないんで。
ほぼ理屈だけで考えてた頃。
まあ、パソコンゲームはフロッピーが主体だったんで、フロッピー枚数が増えてゆくんだけど。
同時にRPGより18禁ADVにシフトしていって、あれならストーリーは一本道なんで、ディスク管理はまだ楽だと思う。
結局、PCよりも先に家庭用でCD-ROMが普及しちゃうんで、RPGの方向性ってのは、どんどんビジュアルシーン重視になってゆく。
この頃になると、そこそこ早いCPUと大容量CD-ROMで、パソコンからの移植も可能になったし。
SLGのような複雑な計算と大量のデータを扱うことも、家庭用でできるようになっていた。
気づくと「シュミレーションRPG」って作品が増えていて。
「どっちやねん?」な感じで思ってた。
個人的にはSLRPGは苦手な部類で。
あれは移動の自由度が全くなく、兵器としての移動しかできない。
基本的に、ストーリーも一本道になりやすく、そのために、出会う人物や仲間になる人物などによって、物語が変化するというものだった。
なので、「ありゃ単に兵器を人物に置き換えてるだけやん」ってのが、個人的な感想で。
兵器は成長しないけど、人物は戦闘によって成長するってだけの違い。
SLGは昔から苦手だけど、「ネクタリス」とか「提督の決断」とかは、なぜか好きなほう。
まともにクリアまでやったのは「ファミコンウォーズ」くらいだし。
「ラングリッサー」も「ファイヤーエンブレム」も「シャイニングフォース」も、よく売れたけど。
あれらだけは、一切手を付けなかった。
それくらいなんか苦手。。。
という感じで、思い返してみても。
二転三転した歴史で。
ちょっと20年くらい前でも「悪魔城ドラキュラⅩ月下の夜想曲」なんて、「どう見てもアクション」だけど、経験値とレベル概念があるんで「アクションRPG」という位置づけになってる。
というんで、RPGって、ほかのジャンルと親和性高いのか?
それとも、ゲームってRPG要素に当てはまりやすいのか?
「なんとかRPG」って代名詞は、延々と続いてきたと思う。
結果、今はだいぶジャンルが整理されたけど。
これ店頭並べるとき「アクション?RPG?シュミレーション?」って区分けに、毎度苦労する。www
延々と長いこと書いたけど。
要は「どこに置けちゅうねや!!!」ってのが、販売員の気持ちだったりするのだった。w
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