オイラが「4k、8kで浮かれてるヤツは頭大丈夫か?」と数年前から言ってるけれど。
2019年で4kテレビの販売台数が50%を超えたらしい。
これだけ聞くと「ついに4k時代か!」と思いそうだけど。
どうしても、人ってのは自分に都合のいい数字を持ち出したいのよ。
これまで約640万台販売(昨年ベースで)してるらしい。
これも数字だけ見れば「すごい!」と思われそうだ。
けれど。
日本の世帯数って5600万世帯と言われていて。
数だけで言えば、「やっと10%売れた程度」なのよ。
さらに、1世帯で複数テレビが設置されている時代なんで、およそ1億台はあると言われている。。。
さて、ここまでの数字を出すと、なんとなく数字が小さく感じて来るだろう。
ちなみに、640万台売ったほとんどが4kチューナー発売前の物を含むので、4k、8kチューナー内蔵テレビとなれば、もっと少ないと言う話になる。
さて、外付けチューナーだが。
約20万台(昨年ベース)で販売したらしい。
640万台も4kテレビが売れたにしては、ショボい数だ。
これを踏まえて、4k対応である、今話題の「プレイステーション5」の販売実績を見れば。
初週11万台、翌週から4万台、翌々週4万台出して、合計20万台売った所だ。
さてさて。
ここまでの数字を出せば、いかにチューナーよりゲーム機の方が売れてるか?と言う認識だろう。
けれど。
ニンテンドーSWITCH(画質はHDまで)の同じ11月、ライバル機が発売された週の出荷台数は11万台だ。
そして、翌週17万台、翌々週14万台なわけ。
ちなみに、SWITCHの発売初週(3年前の3月第一週)の出荷台数は33万台だ。
毎週かなりの数を出荷していてずっと品切れなのだけど。
累計での出荷台数(2020年11月まで)で言えば1,636万台となっている。
あのなー。
ここまで数字を並べると、いかに4k、8kって、「ショボい」のか?よくわかると思う。
てか、需要としてもかなり弱いと言う。
つまり、顧客が欲しがっているのが「高画質」ではなく、「遊べて楽しめるコンテンツ」というのが答えってことだ。
しかし、正確な数字や実態を知らない人からすれば、「よく売れている」「品切れだ」と言われれば、「あ、そうなんだ」と思い込むのよ。
さて、ここまでの数字を見て、あなたなら、どういう判断をするだろうか?
補足しておくと。
「現時点での数字」ってこと。
今後、発売される新製品のほとんどは4k、8kにいずれ移行するだろう。
だから、品揃えが増えるのだから、当然販売台数の比率もどんどん上がって来る。
ただ、全体に行き渡るまでを考えると、かなり長いスパンで考える必要がある。
直近、すぐに4k、8kの時代に塗り替わるって事は、地デジの時のような事は起こりえないと思っている。
なぜなら、4k、8k放送を受信するには、チューナーと対応BSアンテナ他一式を揃えなければならず、現在設置されてあるBS受信機では受信出来ないからだ。
今あるBS機器一式を取り換えるとなれば、かなりの金額がかかるので、ハードルは高いって事。
そうしているうちに、インターネットの速度の方がどんどん速くなってくるので、ネット視聴で4k、8k時代に移行する可能性の方が高いと思っている。
だとすれば、4k、8kなんて、チューナー無しのモニターの方が売れる時代になるかもしれないわけだ。
思った以上に伸びたので。
さらに補足しとくわ。w
えーっと。
少し補足しておくと。
1989年ごろだったかな?
アナログハイビジョンテレビってのが32インチで130万円くらいで売られていて。
アナログBS9チャンネルで放送されてました。
BS内蔵テレビにMUSEデコーダーという機械を取り付けて視聴できる仕組み。
当時「試験放送」でして。
朝の10時~夜0時だったかな?(ちょい忘れた)まで放送されていました。
これはデジタルハイビジョンが始まる頃まで(2007年9月30日終了)続きました。
元は、30インチを超えるクラスのテレビで、SD画質(走査線525本)では、視聴に耐えられないと言われていて。
次世代規格としてHDTVが開発されたと言うのが背景です。
なので、元々、アナログカラーテレビ29インチ以下は今後もSD画質で放送を続け、BSでHD(走査線1180本)放送をする二本立てプランだったのです。
これが途中、すったもんだで。
クリアビジョン、ワイド放送、ハイビジョン放送、文字放送、字幕放送、などが混在してたのを、当時の郵政省が発言を二転三転させた挙句に「地上、BS、デジタルハイビジョン放送」という一本化を目指す見解を出して、準備期間を経て2011年に地デジが完全スタートした背景があります。
なので、今の4k、8kって、あの頃の二本立てに先祖返りしたのと同じなんですよ。
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