2020年12月4日金曜日

PCエンジンについて思い出すアレコレ・・・( ̄▽ ̄)

 PCエンジンが発売されて、一番驚いたのは「色の発色数512色中512色使える」だった。

当時、これだけのカラーパレットを使える機種など存在せず。

しかも、実機の映像はかなり鮮明だった。

ただ、いくらグラフィックが綺麗でも。

出たゲームには多少の問題があった。

「ザ・功夫」は顕著で。

あれ、基本的にゲーム内容が単調で、ほとんど同じような内容のループ品だった。

まさか、昔のゲームみたいに「色違い」でループとかそういう手法を使って来るとは思っておらず。

これには「なんで?」でしかなく「作る時間無かったのか?」とさえ思った。

実は発売順で言えば、「上海」と「ビックリマンワールド」の方が先なのだけど。

なぜか?最初に見たのが「ザ・功夫」だった。

実機プレイもしたので、だいたい内容は理解した。

もしかしたら、「上海」も見てたかもしれない。

ただ、あれ地味なんで。

24800円もするハードにこのゲーム買うか?でしかない。

さて、しばらくして、「カトちゃんケンちゃん」を見る。

てか、プレイ出来た。

これには多少驚いた。

「見た目そっくり」なんで。

しかも、軽快なBGMで面白い。

ただ、贅沢を言えば、2人同時プレイ可能なら、もう少し売れ方良かったかも?と思った次第。

たぶん、あとから見てプレイしたのが「ビックリマンワールド」で。

雑誌は買っていたので、写真は知ってたが。

ちょうど、駄菓子屋やゲーセンでプレイして、クリアまでするの見たことがあるんで。

PCエンジン版を見て「完全移植だ」と驚いた。

ただ、これにも問題があって「なんでタイトル違うんな?」だ。

たぶん、小学館コロコロコミックで連載してたり、テレビ放映されてたのもあって、ハドソンといろいろつながりがあったのだろうと思うけど。

結果だけ言えば、発売当初は「ビックリマン」という名前で子供は飛びついた。

しかし、そのあと、ビックリマンシールブームって終焉に近い状態になるのよ。

なので、その後、このゲームを見直したり、好んでプレイする人らはやっぱり「ワンダーボーイ」として遊んでた印象がある。

なので、「ワンダーボーイ」を知る世代には、「なんでビックリマン?」という謎だけ残っていた。

同時に、タイトルが違うものだから、「別物」と思った人も多数いて。

せっかくの完全移植も、タイトルを変えたために、ゲーセンの完全移植だとは認識されず、偏った売れ方だけした印象しかない。

そこへ本命ともいえる「完全移植」を成したのが「R・TYPE」で。

これは完璧だった。

ⅠとⅡに分けてしまったが。

完成度を優先したので、充分ハードの性能を示すことに成功した。

ただ、その成功があったために、「ファンタジーゾーン」は超期待の目玉ソフトになっていて。

実際にプレイしたら、かなり違和感のあるものだった。

個人的には好きなのだけど。

どうしてもイマイチな部分は否定できない。

これも分割にすれば、まだマシだったかもしれない。

1本に収める限界を知ったので。

「もしかしたらCD-ROMでもう一度作り直すんじゃないか?」と思っていたが、結局、出る事も無く。

「スペースファンタジーゾーン」という、期待のソフトが予定されていたけど。

発売1週間前に中止になった。

あれは悲劇だ。

さて、CD-ROMは「大容量」といううたい文句だったけど。

現物を見る機会は無く。

始めて実機を見たのは、中古ショップの店長が店頭用として置いてたものを見せてくれた時だった。

そして「イースⅠ.Ⅱ」と「うる星やつら」を見せてくれて、生まれて初めてしびれるような感覚を得た。

何が一番すごいかというと。

やっぱり「音」だった。

映像やアニメーションといっても、所詮は1枚絵をコマにしているだけなんで。

アニメーションとは程遠いものだと思った。

個人的には秒間24コマは動かせて、普通のアニメという認識だったんで。

しかし、「イースⅠ.Ⅱ」も「うる星やつら」も、動きこそ少ないが、一流の声優が一同に集まった作品なので、充分見ごたえのあるものだった。

ただ、これにも多少問題はあって。

PCエンジンCD-ROM²にはAD-PCMという回路が内蔵されていて、セリフのほとんどはこれを利用してるのだけど。

圧縮が強いためか?とにかく「キー」というノイズがセリフの上に乗るので、聞きづらかった。

ノイズ音が低減するのに技術的に数年かかるのだけど。

最大の武器である「音」については、CDから音楽を流す時は問題無いが、AD-PCMを使った時だけは、話にならんくらい酷かった。

なので、CDの大容量という言葉には半信半疑のままで。

一番は「CD音源が使えると絵は止まっていても、迫力がある」という事が実証された気分だった。

今のゲーム機はほとんどPCM音源を使って音もセリフも再生させて、ノイズは乗らない。

けれど、あの当時、スペック的にギリギリで作ったからには、仕方が無いと思っている。

とかく、PCエンジンは「絵」や「アニメ」が強調されやすいが。

CD-ROM²を使った時は、とにかく「音」が最大の武器だったと思っている。

まあ、メガドライブがFM音源、PCⅯ音源まで搭載してたのに、カートリッジ容量が小さかったためか?貧弱な音しか出せなかったソフトが多かったので。

もし、メガドライブがFM音源やPCⅯ音源を最大限引き出すソフトを出していたら、歴史はまた違っていたと思う。

メガドライブの標準出力はモノラルだったのも原因だし。

PCエンジンは早い段階でAV出力化して、ステレオ対応になったので、あれで正解だと思う。

あの頃はとにかく容量との闘いだったはずで。

豪華な絵を描くにも、音を使うにも、すべて容量が必要だったんだと思う。

今じゃ考えられんけどな。

「2Mビットの大容量!」とか言っていて、実際には「256kバイト」なんで。。。

そりゃ無理ですわ。

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