2018年7月16日月曜日

僕が見て来た家電量販店という大企業病。

僕が見て来た大企業病は、「お客様第一主義」と言いながら、「前年比」や「前月比」、「進度」「達成率」などに捉われた数字至上主義に陥る事でした。

言葉ではよく「中身、中身」と言われるのに、実際に会議では「結果」を求められてしまい、「詰め」と呼ばれる数字にこだわる体質だったように思います。

営業なので、それは当たり前のことですし、売上によって利益も決まって来るので、全部当たり前の事なのですが、個人的には「先の事はわからん」って考えなので、前年をいくら追いかけても、売れない時は売れないと踏んでいました。

次第に会社の体質も変わり、人も変わって行く中で、「売上を上げるための活動」という部分に焦点があてられるようになってきました。

そんな時代に変わりつつも、古い体質から変わらない店長も居ましたが、「売上より利益」という方針も出たりして、「粗利を確保する」という流れに変わってからは、だいぶ組織が変わったと感じました。

と同時に「粗利」「利益」という部分に注力をして行くので、商品の売上だけではなく、インセンティブも含めたトータル販売力が求められるようになりました。

しかし、やっぱり同じ事は繰り返すもので、売上にこだわる事もありました。
でも、粗利や利益は誤魔化せませんので、いくら売上が良くても利益が出てなければツッコまれると言う事を繰返して、ようやくまた元に戻るって事を繰返してたように思います。

そして、最終的に「お客さん」を第一に考えた営業に戻ると言う事でした。

お客さんを見ないで、数字ばかり見てるお店は必ず数字が悪い。
お客さんを見てたら数字が上がる。
前年を追いかける。
数字が落ちる。

これを何度も繰り返すんですよね。

ちなみに、家電量販店の妙なジンクスは「日本一の売上になった企業は潰れる。」でした。

第一家電やベスト電器など、過去売上高日本一になった企業は、どこも前年比を追いかけて、会社がダメになった所ばかりです。

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