ダウンロードゲームというものは、買い切りビジネスなわけで。
後で売る事も出来ないから、あれはいくら購入しても、課金しても、一切、資産にならないということ。
対して中古市場というものは、循環型エコサイクルと僕は呼んでいて。
持っているゲームソフトを資産として売却することが出来る。
この両者の差は、今後、大きく広がり、DL主体になるとゲーム業界はどん詰まりになるというのが僕の予測。
メーカーはユーザーが無限に金を持ち合わせていて、魅力あるソフトを提供すれば買ってくれると信じている節がある。
もし、それが本当なら、ダウンロードのゲームも課金型より、従来のようにソフト販売モデルのままのはずだ。
しかし、現実に目を向ければ、ダウンロード専門になっているスマホ市場はすでに「基本プレイ無料、アプリ内課金」が基本になっている。
スマホでソフト販売モデルが成立しているのは、有名タイトルでごく一部のソフトだけだ。
それでもマリオランのように最初のステージだけ無料なんてことになっている。
これはパッケージが無いことにも由来していると思っていて。
パッケージだと、一目見て、どういうゲームか?手に取ったユーザーに伝わるよう工夫されているのに対して、DLではサムネイルと価格しか伝える手段が初見では方法が無いためだ。
そして、ユーザーにゲーム体験をしてもらわないと、遊んでもらえないという環境に自分自身で陥っているという事に気が付いていない。
それが「基本プレイ無料」という方法論を生んだ背景だと思う。
当初、これで成功したわけだが。
僕は当初から「これは長続きしない」と断言していた。
テレビゲームといものは、魅力あるゲームを提供すると同時に情報発信をしなくてはいけないし、ユーザーの口コミが一番ヒットへ結ぶ確率が高いと感じている。
この口コミのハブを担っていたのが、ゲーセンであり、中古ショップだった。
それが淘汰され始め、SNSが主戦場になりつつある。
また、youtubeでプレイ動画を視聴して始めるユーザーも増えたと感じる。
確実に販売形態、口コミ形態が変わりつつある状況で。
これまでのような開発、売り方をするメーカーには違和感しかない。
それで、元の市場構造に戻すか?といえば、それは絶対しないだろうと予測できる。
だとすると、悲しいかな「どん詰まり」しか僕には未来が見えないわけだ。
追記
例えば祭りの出店で1店舗が「一口無料」という事をしたとしよう。
これが1店舗だけなら集客効果抜群だけど、すべての出店が同じ方法を取ったら・・・どうなると思う?
1店舗に殺到しなくなり、客は各出店に散らばる。
そういう発想がメーカーにないがために、「基本プレイ無料、アプリ内課金」という手法が多くなって、サービス開始をしても即終了ということにつながっているわけだ。
しかも、「1日1回ガチャ無料」なんてものは、出店で言えば「1日一口無料」と言ってるに等しい。
それをすべての出店がやっていれば、お客は食べ歩きだけで、十分満腹となる。
基本プレイ無料のゲームを複数プレイしている人が多い事がそれと同じ現象だということ。
そして、一人のアカウントが複数のゲームアカウントとしてカウントされて、人数だけ多く見えるわけだ。
これが僕が「長く続かない」という考えのもとになる。
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