2022年4月30日土曜日

バランワンダーワールドにおける騒動について。


昨今、クリエーターが現場の問題点や不満を述べる場所が出来たからだろう、表沙汰になることも当たり前になって来たが。

一昔前なら、何事も無かったように黙殺されていたことだろう。

SNSが普及した今、一開発者であろうと、発信力のある人物なら、かなりの影響力を及ぼす。

結論から言うと「僕はそれでいい」と思ってる方で。

仮にその不満や問題点が本物なら、ユーザーは支持するだろうし、間違ったものなら、ユーザーは見放すだろうと思うからだ。

それと同時に「メーカーがクリエーターのスポンサーをしてた時代は終わりつつあるんじゃないか?」という考えをもうかれこれ7,8年前から思い始めている。

きっかけはクラウドファンディングで容易にお金を集められるようになったことが一つ。

そして、SNSで自ら情報発信出来るようになったのが二つ目の理由だ。

が、しかし、コトはそれほど簡単ではなく。

前々から予見してたことだけど「メーカーがスポンサーの時代は、多少の開発遅れも面倒みてくれたが、クラウドファンディングだと、開発の遅れを許容されると思わない方がいい」と言ってたことが、ほぼ現実になってるってことだ。

話を元に戻そう。

今回、スクエニの管理体制、ひいては品質管理の問題だろうと推察する。

2019年にレフトアライブというクソゲーを出してしまい、発売すぐにワゴン行きで破格の93%引きという目も当てられない価格をつけられてもなお売れ残るという、「クソオブクソゲー」(利益を生まないゲームを僕はゴミだと断言したい)を発売したわけで、「あれで懲りてない」と言えるんじゃなかろうか?

さて、「これからのゲーム開発はどうあるべきか?」論をそろそろ本格的に議論すべき時期に入ってる気がする。

「メーカーがスポンサーをする時代は終わった」と僕は思うのだが。

「では、これからどうやって開発をし、リリースするべきか?」というと、明確な答えは無い。

ただし「やり方は以前に比べて、選択の余地がある」ともいえる。

一昔前なら「どこかへ就職して、開発に配属されて、企画して、採用されるのを頑張る」って所しか道が無かったわけだ。

SNSを見渡せば、一人でコツコツゲームを作ってる人はざらにいる。

先日、X68000でグラディウスⅢを開発してた人は約4年半もの期間作りづけて来て作り終えた。

メガドライブ版、ダライアスも、医者が30過ぎてプログラミング言語を学び独学で作ったのだから、やっぱり時代は変わったのだと感じる。

目先の利益だけを追いかけないのなら、youtube、SNS、ほか、いくらでも公表する場がある。

そう考えると、スクエニの体質云々ってのは、たぶん、これからも治らないと思うのだけど。

同時に、時代は変わったので、やり方も変える方が楽なんじゃないか?と思うわけだ。

それと、「無理にゲームを豪華にする必要はないよ」と付け加えておきたい。

ユーザーは「遊べればそれでいい」わけで。

そこに「楽しい」「充実感」「満足感」が得られれば、きちんと作り届けたことになると僕は断言できる。

地味なゲームであっても、上記の3つを体験させることさえできれば、必ず商売になると思うし。

なので、この騒動を悲観的に見てはいない。

むしろ「ここから変えてくれ」と願うばかりだ。

たぶん、これからは売り方も変わる。

僕のような古物商上がりの人間には、到底理解出来ない領域かもしれない。

「何が商売になるのか?」これを決めるのは、いつもその時代を生きてるお客さんなんだよ。

35年前に「ゲームで商売が出来るわけがない」と誰もが言った。

僕は「テレビゲームに将来性を感じる。絶対今以上に売れる。」と言ってたけど。

本当にそうなった。

だとしたら、これから先もまた、「こんなの売れるはずがない」と言われたたものが、売り物になる時代はやってくるのよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿