Twitterに時々流れて来るのだけど。
「自宅ゲーセン」
一昔前なら「夢の空間」だったんだけど。
今や、割と簡単に手出しする人が出て来てる。
たぶん、価格が安いものもあるんだろうが、僕はアーケード基盤の中古市場については、まったく価格感覚が無いので、わからない。
ただ、お金の両替機を置いて、テーブル型、アップライト型、専用筐体とズラズラと並べて、「うん、これがゲーセンだよな」と思ってしまう。
僕が常々、「昨今のゲーセン、ゲーセンじゃなくなった」論を言うけれど。
もしな、あれが、生粋のゲーセンに戻したら、今の10代からしたら、「何あれ!?」と思われるに違いない。
あの子らにとって、ゲーセンとは「UFOキャッチャー、メダルゲーム、パチンコ、パチスロ」が置いてある大型店であって。
ゲームがビッシリ敷き詰められた空間なんか、ほとんど見る機会が無いのだと気づくべきだ。
これはいわゆる「レトロ喫茶」みたいなもんで。
今の20代くらいの女性は、レトロ喫茶にハマってる人もいる。
時代のカルチャーってものは、その時代に置き去りにされていて、その当時を知るお客さんを置いてけぼりにしてたり、新規のお客さんは眼中に無い商売をしていると思った方がいい。
これがもしわからないのであれば、商売ってこと、お客さんってことを理解していない。
「あれだけ熱心に通い、金をつぎ込み、良い思いでしか残ってない、あの場所を再現するだけで、商売になるの」
要は、ゲーセンというサービスを事業者が提供してないから、自分で作るってことになってんのよ。
つまり「そこに需要はある」と断言出来るわけ。
もし、今もゲーセンが、ゲーセンの姿を消し去って無ければ。
僕が予想してた、「未来のゲーセン」ってのは、新旧織り交ぜた空間だったの。
なので、そこには年を取った50代、40代ゲーマーがいて、グラディウス、雷電のようなSTGを軽々とクリアし。
10代のような子は、今時のカードゲームで遊ぶとか、全年齢が得意な分野で、みんなが集まる空間をイメージしてた。
だが。
ゲーセンって、いつの間にか、ゲーセンじゃなくなっていて。
取れない高価なキャラグッズを景品にして、カラオケやって、パチンコ、パチスロ置いて、メダルゲームに場所を取り、旧ゲームはほぼ撤去。
「これでどうやって商売すんだろ?」というのが僕の感想でしかない。
全年齢がやって来る店を、こういう形で具現化して、それって「収益ベース」を維持することに必死になって、「お客さんに楽しんでもらう」という大前提が崩れてると思うのよね。
ここ両輪としてバランス取るのがゲーセン経営だと思うので。
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