2022年1月10日月曜日

「youtuber」って、現代の「まんが日本昔話」だよなーと思った。

昔々、あるところに趣味だけで生きてるお爺さんがいたそうな。


そのお爺さんはたいそうビデオを撮る事が好きで、周りからは変り者扱いされておったそうな。


じゃが、ある時。。。

「今日も撮って来た映像アップロードするど」

「あれ?なんかメールが来てる」


そこにはなんと!?運営から英文で「収益化のお知らせ」がやって来たのだった。


「わしゃ、なんぞ、悪い事でもしたのかのぅ?」

おじいさんは、英語に慣れてなかったので、恐る恐る翻訳ソフトを使った。

すると・・・

「こ、これは、もしかして、オラの動画が金になるべか?」


おじいさんは、まさか自分の動画が金になるとは思ってもみなくて。

キツネにつままれたような気分だった。


しばらくすると自分の動画に広告が表示され、収益化が始まり、爺さんの手元には、大金が押し寄せて来た。


「うわー!なんてことじゃ。一晩で億万長者になってしもうた。わーい!」


爺さんはたいそう喜んでおった。


それをみた隣の意地悪い爺さんが「なぬ!動画を撮って収益化とな?」

「よーし、こうなったらワシも動画を撮って億万長者じゃ!」


意地悪いおじいさんは、家電量販店に向かうと、店員に無理難題を言って値切り倒し、さっそく撮影を始めた。


「よしよし、これでアップロードできる。これでワシも億万長者じゃ!」

しかし、一向に運営からメールが届かず、収益化されない日々が続いた。


「うーん。うーん。うーん。おかしい!!!なんでワシの所には、収益化のお知らせが来んのじゃ!」


それもそのはず、意地悪い爺さんが撮影した動画はおもしろくなかった。


そこで、意地悪いお爺さんは「こうなったら、人の注目を浴びるドッキリ映像を撮ったり、ヤラセで事件でも起こしてやろう」そんなことを思ったのじゃった。


すると、しばらくするとフォロワーが増えて運営から収益化のお知らせがやって来た。


「よしよし、これでワシも億万長者になったぞ」

「こうなったら、もっと騒がせて、もっと金持ちにワシはなるんじゃー!」

意地悪いお爺さんは、人の迷惑も顧みず、自演で問題を起こしたり、犯罪まがいの行為を繰り返した。


意地悪いお爺さんの手元には見た事も無い大金が押し寄せたが。

いつしか、悪名高くなってしまい、警察も捜査に乗り出して、逮捕されることとなった。


「なんでじゃ!ワシは単に面白い動画をアップロードしたかっただけなんじゃ」

意地悪いお爺さんは、警察でこっぴどく叱られ、裁判所でもこっぴどく叱られ、いつしか世間から相手にされなくなってしまった。


それから、趣味で動画をアップロードしていた、趣味のお爺さんはその後も、人に迷惑をかけない動画を作り続け、余ったお金は寄付などをして、みんな仲良く、楽しく暮らしたそうな。

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