昔々、あるところに趣味だけで生きてるお爺さんがいたそうな。
そのお爺さんはたいそうビデオを撮る事が好きで、周りからは変り者扱いされておったそうな。
じゃが、ある時。。。
「今日も撮って来た映像アップロードするど」
「あれ?なんかメールが来てる」
そこにはなんと!?運営から英文で「収益化のお知らせ」がやって来たのだった。
「わしゃ、なんぞ、悪い事でもしたのかのぅ?」
おじいさんは、英語に慣れてなかったので、恐る恐る翻訳ソフトを使った。
すると・・・
「こ、これは、もしかして、オラの動画が金になるべか?」
おじいさんは、まさか自分の動画が金になるとは思ってもみなくて。
キツネにつままれたような気分だった。
しばらくすると自分の動画に広告が表示され、収益化が始まり、爺さんの手元には、大金が押し寄せて来た。
「うわー!なんてことじゃ。一晩で億万長者になってしもうた。わーい!」
爺さんはたいそう喜んでおった。
それをみた隣の意地悪い爺さんが「なぬ!動画を撮って収益化とな?」
「よーし、こうなったらワシも動画を撮って億万長者じゃ!」
意地悪いおじいさんは、家電量販店に向かうと、店員に無理難題を言って値切り倒し、さっそく撮影を始めた。
「よしよし、これでアップロードできる。これでワシも億万長者じゃ!」
しかし、一向に運営からメールが届かず、収益化されない日々が続いた。
「うーん。うーん。うーん。おかしい!!!なんでワシの所には、収益化のお知らせが来んのじゃ!」
それもそのはず、意地悪い爺さんが撮影した動画はおもしろくなかった。
そこで、意地悪いお爺さんは「こうなったら、人の注目を浴びるドッキリ映像を撮ったり、ヤラセで事件でも起こしてやろう」そんなことを思ったのじゃった。
すると、しばらくするとフォロワーが増えて運営から収益化のお知らせがやって来た。
「よしよし、これでワシも億万長者になったぞ」
「こうなったら、もっと騒がせて、もっと金持ちにワシはなるんじゃー!」
意地悪いお爺さんは、人の迷惑も顧みず、自演で問題を起こしたり、犯罪まがいの行為を繰り返した。
意地悪いお爺さんの手元には見た事も無い大金が押し寄せたが。
いつしか、悪名高くなってしまい、警察も捜査に乗り出して、逮捕されることとなった。
「なんでじゃ!ワシは単に面白い動画をアップロードしたかっただけなんじゃ」
意地悪いお爺さんは、警察でこっぴどく叱られ、裁判所でもこっぴどく叱られ、いつしか世間から相手にされなくなってしまった。
それから、趣味で動画をアップロードしていた、趣味のお爺さんはその後も、人に迷惑をかけない動画を作り続け、余ったお金は寄付などをして、みんな仲良く、楽しく暮らしたそうな。
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