2019年4月25日木曜日

地域性の話。

過去、地域のニーズに寄り添った販売って事を話した事があるけど。
このからくりを説明すると、実は「都道府県で考えてはいけない」という考えがある。

では、どういう単位で現地ニーズや文化を区分けするか?なのだけど。
すでに廃止された江戸幕府時代の「藩」や「関所」という存在が非常に役に立つのだ。

例えばだけど。
広島県で見ると、広島の西よりと東よりでは、かなり文化が違う。
客層も人種が違うって思えるほど、考え方や方言もちょっと異なる。
これはあの辺りを安芸、備後、で区分けすると良く分かる。
同じく岡山でも東と西では、備中、備前ではかなり文化が違う。

これを念頭に置くと、ほぼ文化の境目が良く分かるのだ。

よく、「福山は広島というより岡山寄り」と表現されるのも、あそこら一体は備後だから。
そして、山口でも岩国辺りまでは広島の影響が残ってる感じがするのも、あそこ辺りまでは安芸の国だったからだ。

江戸時代が終わってから、150年以上経つのに、未だに名残りがあるってこと。
他にも沖縄や北海道へ行くと、本州とはまた違った雰囲気があるのも、恐らく琉球王国の名残やアイヌ民族が居た頃の名残りかもしれない。

そう考えると、全国統一基準で販売戦略を行う企業ってのは、硬直しているので地域に根差した関係を築きにくい。
とはいえ、すでに気づいている企業は「地域限定」って政策商品を投入してるわけだ。

それから、テレビの影響も大きい。
広島では、NHK2局に民放4局という構成なのだけど。
他の地域へ行くと、NHK2局に民放5局とか、民放2局って地域もあった。
これによって、例えばその地域で放送されていない番組が存在したのだ。
もしくは、遅れ放送をしていて、時間帯や曜日が異なったりしてた。

この影響をモロに受けてしまう仕事が「おもちゃ」や「ゲーム」だ。
例えば、広島では新世紀エヴァンゲリオンはリアルタイムで放送されなかった。
あれはテレビ東京系列だったので、そのキー局が未だ存在しないからだ。

キー局の本放送終了してから、2年以上経過してから広島でも放送が行われた。
その為、一部の熱狂的アニメファン以外は、エヴァンゲリオンという単語すら知らなかったわけだ。

同じようなアニメだとマジックナイトレイアースってのもそうだった。
あれは当時人気あったらしいのだけど、オイラは未だ見たことが無い。w
たぶん、広島では遅れ放送すらしなかったと思う。
で。
当時セガサターンでレイアースのゲームが出たのだけど、全く売れなかった!w
ま、そういうことは百も承知だったので、仕入れ本数はめっちゃ少なくしたけど。w
他の放送されてた地域では売れてたらしいよ。
発売前は放映が好調だったから、セガから一押しだったし。

このように地域性を掴むってのは、このような所から推測しなければならない。

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