令和の元号対応ってのを見てて。
思い出すのが、会社が統合される時と同じデジャブ感があるってこと。
すでに経営統合をするってのは、数年前から決まってて、さらにそれから数年後にはPOSなども統合するって事までも決まってた。
けど、実際にその担当になった人らは、ギリギリまで別の仕事を割り振られていて、その統合に向けたプロジェクトに専念できなかったり、両社の意見がぶつかり合って話がまとまらなかったりしてた。
けれど、期限は決まってて、どうしようもない時期になって、ようやく重い腰を上げる。
しかも、社長から「どうなっとんな?」って指令が飛んで来て初めてケツに火が付いたように動き出すってこと。
散々揉めた挙句、結局最後のジャッジは社長がやったらしいけど。
もうすごい事になってたらしい。
というのも、POSの統合については、どちらの会社出身者が責任者になるのか?って事で。
それで当初はこちら側が責任者になるはずだったんだけど、相手がごねまくるから、責任者を相手に譲ったら、全然プロジェクトが進まない。
しかも、社内システムに精通してる重要な人物を次々と排除してしまい、自分たちに都合の良いようなシステムばかり入れようとしてたらしいのだ。
だから、出来あがったPOSシステムは、見た目こそ以前使っていたのと同じだけど、使うと全然使い物にならなかった。
この原因は相手企業が使っていたPOSシステムで伝票処理が商品管理システム、配送システムなどを串刺し状態になってて、伝票を起伝したら、その伝票番号に発注、在庫、配送、完了までが全て串刺しになってたからだ。
更に面倒なのは、在庫の区分に「店内・倉庫」ってものがあって、店内在庫にしたらその度にPOS操作をして移動しなけりゃいけなかったこと。
そして、その移動処理をするたびに、店長以上の権限で承認作業がいる。w
不良品を返品するだけでも店長の承認がいる。w
発注するにも、顧客情報を変更するにも、配達日時を変更するにも、全部店長の承認が必要。www
ハッキリ言って「誰な!!!こんなバカげたシステム組み込んだヤツは!!!」となった。www
結果、権限承認をマネージャーに付与したけど、それでも手が足りない。w
という事で、リーダーまで付与したけど、それじゃ店が回らない。w
ってことで、なし崩し的に社員、パート、アルバイト、すべての人に権限承認を持たせる設定になった。wwww
なので、新入社員とか新しく入社したパートさんとかだと、全く何もPOS操作出来ない。w
改めて、POS認証者を「ON」にしなけりゃならないのだ。
(デフォルトではOFFなんで。)
他にも、翌日配達分の「品揃え」って作業があるんだけど。
以前のPOSには、「翌日配達商品リスト」ってモードがあったから、それで品揃えしてたのよ。
これが無くなった。w
だから、品揃えしようと思ったら、翌日分の配達伝票全部持ち歩いて商品を探すことになる。
下手すりゃ、配達伝票を紛失しかねないわけ。
他にもCD、DVD、ゲームの販売データを見るモードの一部機能が削除されてしまい。
過去データが見れないから、発注するにもデータが無い。w
これら後からまた予算を組んで実装されたものもあるが、実装されなかったものもかなりある。
現場の声を全く聴かず、自分たちに都合の良いPOSシステムを作った代償は大きくなった。
つまり、余計に予算が掛かってしまったって事。
てか、オイラ個人の考えだと、あいつらの使ってるPOSシステムって使いにくいはずだし、機能的にも遅れてるはずなんで、こちらのシステムをそのまま使った方が絶対オトクって思ってた。
けど、どうしても相手がそれに納得しないってんで、新システムに移行して統合を図った。
が、結果はご覧の通りである。
まったくゼロから作り直したので、億単位の開発費が掛かったんだけどねー。
それで、現行POSより数世代以上前の使いにくいシロモノになったのだから、費用対効果としては最悪だった。www
今でも思うけど。あの時の責任者をさらし首にしたい気分だ。
緊急時に問題を起こしたのは、以前だと店内に「店内サーバー」と呼ばれるPCが存在してたんだけど、これが無くなりすべて本部とオンライン接続するという方式に変わった事だった。
店内サーバーがあると、そこに商品データ、価格データ、顧客データというものが、店独自に持ってるから、オンラインが切断された状態でも、ある程度の伝票操作が可能なのだ。
これが本部オンラインサーバーと常に同期させるシステムだと。
バーコードで商品を読み込ませるだけで本部サーバーにアクセスする。w
顧客情報を検索するだけで本部サーバーへアクセスする。
伝票を起伝するだけで本部サーバーへアクセスする。w
これってどういうことか?っていうと。
常に回線サーバーがパンパンになるってこと。w
だって、全店の売上や商品・顧客検索がリアルタイムで行われるわけなのだから。
どこかでオープンした店があると、全店に影響が出てしまい、レジ処理してるのに「おまちください」って状態が30秒とか続くことがある。w
さて、今はどんなPOSシステムを使ってるのか?それは知らん。
もう古い話なので、別のシステムに乗り換えてるかもしれん。
まだ使ってるかもしれんし。
とはいえ、仕事にならなかったのは事実なんで、あれはマジで切れそうになった。w
「平成って元号はいつか終わる」このシステムくらい日本人ならすべての人が知ってるはずだ。
しかも、「崩御」はいつやって来るか分からない。
急病だったり、不慮の事故って事もありうる。
だとしたら、事前に「その時」のための善後策をやるのは当たり前のことだ。
それを怠っていたマイクロソフトって会社は、優秀なエンジニアがたくさんいるんだろうに素人考えだと「こいつらバカか?」って思えてしまうわけだ。
けど、上記に記したように、どんなシステムでも統括責任者ってものはいるはずなんで。
しかも、昔のように米国企業だけならわかるが、日本支社もある時代。
誰もここについて指摘もしなければ、対応もしなかった事を考えれば、無能というレッテルしか貼れんだろ。
平成が始まって30年。
windows95の爆発的ヒットから数えても、24年。
生前退位の話が持ち上がったのは1年以上前。
新元号が決まったのは1カ月前だとしても、それまでにシステムを改良する時間はいくらでもあったはずだ。
ゲーム開発者などITに詳しいプログラマーのTLを見ると、同情的な意見が多い。
しかし、素人目線で悪いが「時間はたっぷりあっただろ?」と思えてならない。
2000年問題で世界が大騒ぎしたが、あれは何とか間に合った。
しかし、あの時の教訓が全く生かされてないという事実に、驚きを隠せない。
てか「アホか?」という驚きだけど。w
今現在も寝る間を惜しんでいる人達には頭の下がる思いなのだけど。
長い間放置していた諸先輩方や経営者の責任なのだ。
それを押し付けられるのはいつも現場ってことだ。
追記。
ITに詳しい方から、この件についてご教授いただいた。
上記の事に付いては、改めて誤解があったことを認め、謝罪したいと思います。
では、どういうことだったか?なのですが。
①Unicodeという、統一した文字コードの業界規格があり、それに準じていない機器やソフトが未だ存在する。
また、「令和」と決まった時点で新たなコードを付与するので、そもそも論として元号が決まらないとコードも割り当てできない。
②合字というものが存在し、世界でも広く使われている文字をくっつけた文字が存在する。
日本においては、ひらがな、漢字、英語などが主な文字構成なのですが、元号に至っては合字で「平成」「明治」「昭和」などを一文字(合字)として扱ってたソフトが未だ存在する。
③これら特殊文字やフォントによっては、印刷すると文字がはみ出たりする可能性がある。
④異なる機器で日付を通信によってやり取りするため、Unicode、合字、その他、統一した元号改元という基準が存在しない。
理由はPC30年という歴史によって生まれた事で、過去は機器別、ソフト別に管理してたから問題が無かった。
⑤現在の機器やソフトは、元号が変わるというシステムは実装されているが、ネットワークが発達した時代で改元されるのは史上初めて。
その為、複雑に複合したネットワーク同士の通信だと、どちらに問題を起こすか?分からない。
⑥最後に、どんな不具合を起こすか分からないので、最低でも半年くらいはテスト期間が必要である。
2000年問題の時は、2年以上前からテストをしていたところもあったらしい。
ということで。
これらを考慮すると、新元号発表を1か月前と決め、10連休の5月1日に設定したのは日本政府なので、極めて日本政府の責任が重いということとなりました。
ここまでキチンとしたニュースを読んだことが無い。
オイラの誤解です。
IT屋さんごめんなさい。
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