僕自身の人生を振り返ると
開発者でもないし、製造業でもない
いち、販売員の人生だった
けれど、不思議とその時代に少なからず影響を与えることが出来たと思っている
なので、僕はどんなに小さな存在であっても、「正しい」という根拠さえ持って発言していれば、必ずどこかで、誰かが拾ってくれると信じている
電子レンジにタッチパネル方式の液晶をつけるように提案して、実際に商品化されたし
一番売れなかったパイオニアの電話機で、こう作れば売れるという事を全部言って、メーカーが実現してきて全国的に売れたし
海外では売らないと言っていた、龍が如くのセガに「海外でyakuzaってタイトルで出せば売れる」と言って、実際に海外で売れたし
ダイソンに「これを目標に作れ」と言って、今売られているダイソンの掃除機は、ほぼ僕が提案したとおりのものだ
けど、本当はその中枢に入って、自分でやりたいのだけど
どうしても、そういう中に入ることができずにいた
こればかりは「縁」であったり、その人の「人生」に「枠」というものが存在するのだと感じる
別の言い方をすれば「使命」なのかもしれない
提案して実現できないこと、聞き入れてもらえなかったことも多い
シャープに「ザウルスと携帯電話を合体させろ」と長年言ってたけど
結局、Appleに先を越されてしまった
ごくまれに「宮本さん、あなた何者?」と聞かれることがあった
僕は「ただの販売員だよ」と答えた
普通、こんな商品開発を提案する営業はいないらしい
僕は常々言ってることだけど「僕はお客さんと商品しか見ていない」と
「だから、売れる商品がどうあるべきか?今という時代なら、何が売れるか?この先、どういうものが必要とされるか?おおよそ想像がつく」と思っている
ただ、間違えないでほしいのは
画期的、革新的、新技術を提案してるわけではないということ
すでにある技術の使い方、見せ方、売り方をお客さん目線に合わせるだけなのだ
これは任天堂の横井軍平さんのいう「枯れた技術の水平思考」に近いかもしれない
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