2006年
ほぼ9年ぶりくらいに、テレビゲーム売り場に戻って来た
9年の間
雑誌を読んだりしたことはあるが
販売の中枢から離れていて
詳しいことは知らないことが多かった
遠めに見て「売れてるな」「売れてないな」くらいの認識
と
「もう少しこうやりゃいいのに」って思うくらい
売り場復帰して思ったのが
「いつの間にか、任天堂の社長が変わってる」で
一応、変わったことは知ってたけど
「誰?」なわけだ
ネットで調べたけど
当時だと情報少なくてな
名前、年齢、就任した時の挨拶くらいしか無い
多少時間がかかったけど
とある個人が作ったHPかブログか
そういうのにたどり着いた
ようやく岩田聡社長というのが、どういう経歴なのか?
理解に至った
人物像が見えてきて
「ああ、なるほど、そういう人を指名したのか」と納得した
恐らく、後継者と目されていた人はほかにもいただろうが
任天堂と相性がよく、今後も発展できる人材は「この人だろうな」と直感的に思った
と、同時に
「ゲーム人口の拡大」というキーワードを聞いて
「あ!1997年ごろ、俺が似たようなことを言ってたのに、同じ考え持ってる人だ」と思った次第
97年ごろだと
「マニアックな方向性も必要だけど、受けがいいからって、そっちに突き進むと、先細りして、盆栽みたいなコアな趣味に陥る」ってな
岩田社長になってから
wii、DSでは店内にカタログが、ほぼ毎月送られてきた
ネットを使った株主総会動画も公開された
ニンテンドーダイレクトのように直接新作情報が公開された
これらは、今は当たり前だが
当時は全く新しい方法論だった
が、俺は「これでいい」と言ってた
個人的にマスコミは信用していない
株主総会の情報だって、切り抜きなんでな
ファミ通でようやく、紙面で切り抜き無しの文面だけだったし
株主総会でさらっと情報公開してて
後になるとわかるのよ
「これが重要ソフト戦略」って
公開時は誰も気にしてない
俺は毎回、動画すべて見て「どれが売り上げの柱になる?」って注意深く見てたけど
それでも「あ!あれだったんだ」って後から気づいた件はいくつかある
それくらい、さらっと公開してんのよ
岩田社長になって任天堂の体質は変わったと感じた
なんせ、ファミコン、スーパーファミコン時代を知る俺にとっては
任天堂は「こいつらヤクザか?」って思うほどだったんでな
個人的に思うのはPSに負けて下野したことが、よかったんじゃないか?って思う次第
いつの間にかだが
「売ってやる」って態度から「小売店さんあっての我々ですから」って当たり前の姿勢に変わったわけよ
0 件のコメント:
コメントを投稿