厚生労働省の紹介になってるんだけど。
東京にある「医療法人社団DAP北青山Dクリニック」という病院で、最先端の「再生医療」を提供しているらしい。
その名称を「自家脂肪由来間葉系幹細胞」を用いた治療法らしい。
オイラの症状は「慢性腎不全」なのだけど、これ他にも応用が出来るみたいで、「骨髄由来間葉系幹細胞」や「臍帯血由来間葉系幹細胞」なんていう方法を使って、神経・脂肪・筋肉・骨・軟骨・他の内臓組織に分化(形態や機能を獲得)する能力を持ち、損傷した細胞や老化した細胞の修復が可能ということらしい。
さすがにオイラは医療の素人なのでな、書いてあることしか理解できない。
とはいえ、どういう手順か?だけは電話で聞き取って来た。
1・電話を直接して、コンサルティングという面談を医師と約1時間ほど行う。
このコンサルティングは直接、病院へ行くか、オンラインで行う事が出来るらしいのだけど「1回につき5,000円」かかるそうで、支払いはクレジット、現金、現金書留など、いくつか支払う方法があるってことで、まずは支払いを行ってからコンサルティングするってことみたい。
2・交通費自費で病院まで行く。
問題はオイラ広島に住んでるから、東京までの往復切符が必要になる。
ざっと計算したのだけど、一番安い東京行きの新幹線で片道18,000円、青山にある病院までの交通費を考えれば2万円は掛かると思う。
それの往復ってことだと4万円は軽くかかる。
3・治療に必要な料金は現金、もしくはクレジットによる分割払いしか方法が無くて、1,500,000円(税別)だそうだ。
「一桁間違ってない?」と思うような金額だ。w
これには理由があって、先端医療のため、保険適用外なのだ。
4・最低でも3回、病院に行く必要がある。
1回目は腹部から脂肪を取り出すようで、部分麻酔をして、脂肪を取り、あと血液も採取するとのこと。
これをもとに1か月で培養させるんだと。
培養後、2回目の訪問、腕に点滴を刺して、約1時間くらい注入する。
たったこれだけで、あとは体内で組織が再生されるのを待つってことらしい。
それから数か月後、2回目の訪問でも同じく点滴をする。
ここまでが初期段階の費用。
5・症状の重い、軽いによって、追加が発生するという。
つまり、上記の2回で腎機能が十分回復してないと、3回目をやるか?自分で決めなくてはならないそうだ。
もし「治療継続」となった場合、追加費用が1回50万円(税別)だそうだ。
つまり、これは4回目、5回目だってあり得るってこと。
ただし、最初に採取した脂肪細胞と血液を凍結して保存してくれているので、新たな採取は不要で、繰り返し培養したものを点滴で注入するってことらしい。
6・さて、交通費だが、2で説明した通り、往復約4万円ほどかかる。
それを最低3回訪問となると12万円だ。
継続治療となれば、さらに毎回訪問するのに4万円の旅費がかかる。
7・大がかりな手術ではないので、日帰りが可能。
ありがたいんだか、どうなんだか、微妙な話だけど、要は、脂肪と血液取って、点滴注入ってだけだからだ。
念のため体調に変化があったら対処して欲しければ、その日は入院して翌日帰宅という手段もあるそうだが、当然、入院費用も自費となる。
8・まだ実験段階なので、この治療法に対する成功率がわからない。
たぶん、なんらかの実績はあるんだと思うんだけど、どの程度回復するか?これについては個人差があるみたい。
なので、腎機能が回復しないこともあり得るってこと。
そもそも、治療とは言うけど、自分自身の体内で自己治癒させてるようなもん。
なので、腎移植のようなやり方では無いので、確実に機能が戻るってわけでもないんだが、自分の細胞を使うので、拒絶反応の心配などが無いって事がメリットらしい。
つまり、失敗しても身体的リスクは少ないという事。
9・これは博打になると思う。
仮に諸経費など込みで200万円くらいで治療出来たとして、治療効果があれば「ラッキー」だけど、もし治療効果が無ければ「借金」だけが残るって事よ。
リスクがあるとしたら「金」って事だけ。
なので、ここまでを総合して考えると、「オイラの命、、、自動車1台分かよ?」とさえ思う。
結構安いなwww俺の命。。。
現在140人ほどこの治療法を受けていて、慢性腎不全関係で治療を受けているのは4名だとか。
ちなみに、この治療法、同じ方法で「疼痛」と言った、神経系にも効果があるらしく、オイラが長年、事故の後遺症で首の痛みを持ってるわけだけど、「もしかして治る?」という期待もあるのだ。
これについては、受付のおねぇさんに聞いたら「可能性はあります」とのこと。
つまり、慢性腎不全の治療を目的としつつ、同時にもう一つ厄介な体の痛みも治るかもしれないって事になるわけだ。
「だとしたら、コスパ最強じゃね?」って思う。
しかし、初期費用、諸経費込々で約200万円ってのは、ハードルが高すぎる。
「これに一発賭けるか?」なんて、簡単に決められるほど裕福じゃないんでな。
恐らく、過去の事例を考えると「不妊治療」や脳脊髄液減少症に対する治療で行う「ブラッドパッチ」によく似ている。
これらは長年、患者の自己負担で、成功率が低かったり、治療を保証できない、もしくは有効な手段だと断言できないなど、いくつもの要因で、保険適用外だった治療法だ。
しかし、今では広くこの治療方法は知られていて、支援団体、政治家などの尽力もあって保険適用となっている。
だけど、オイラの体、もうあまり長く持つとは思えないのよね。
数値はギリギリのラインなので。
昨年、7月にシャント手術をしたけど、翌年1月には血管が閉塞してしまい、これでは人工透析が出来ない。
となれば、新たにシャントを作り直さなくてはならないのだけど。
医者からは「あんた透析に向いてない」と言われた。。。
理由はこうだ。
1・血管が細い
2・腕の動脈・静脈が腕内部内側に寄っているので、注射針は、かなり奥まで刺さないといけない
3・血管が深いので閉塞しやすい
4・人工血管を入れても、将来的には閉塞しやすいだろう
という見立てらしい。
ついでに言うと「5・血を見るのと、注射は大嫌い」ってのまである。www
人工透析は週3回で1回4時間必要だ。
これにオイラが精神的、肉体的に耐えられるか?ってこと。
かなり切実に「困った」になっている。
正直「耐えられる自信がない」とさえ。
透析を回避する方法があれば、真剣に悩むのは当然だろう。
「さて、どうやって金を用意するのか?」だ。
追記
方々調べて、名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学科 腎臓科って所を見つけた。
ここでは「脂肪由来幹細胞を用いた再生医療」を臨床試験していた。
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/kidney/patient/regeneration_therapy_asc.html
なのだが・・・厚生労働省との協議で「まずは安全性から担保したい」という事で、臨床試験に参加する条件は「クレアチニン20以上」なのだそうだ。
オイラ7.12という風前の灯火なので、これに参加することは出来ない。
厚生労働省としては「万が一にも、低い数値の人で臨床試験して失敗して、透析になってはマズイ」って判断らしい。
医師が言うには「本当は上限を設けずにやりたかったのだけど・・・」だそうだ。
認可が下りなきゃ出来ない事なんで、こればかりは仕方がない。
1年半ほど、この臨床試験を行い、その結果次第で、次のステージに行く予定で、次はどの程度まで進むか?まだわからないそうだ。
2023年の春ごろには、今やってる臨床試験のデータがまとまるって事。
さすがに、1年半先は間違いなくオイラ透析してると思う。。。
さて、臨床試験なので、この場合、治験になるものは、病院側負担で、それ以外は保険適用になるとのこと。
次に広島大学 大学院医系化学研究科で幹細胞応用科学ってページを見つけて、ここにも問い合わせてみた。
https://www.hiroshima-u.ac.jp/bhs/research/lab/other/stem_cell_biology_and_medicine
実際に臨床試験に入るのは来年度らしく、それでも基準となる「クレアチニンは30以上」が条件とのこと。
募集も来年2022年になる予定だそうだ。
つーことで。
「打つ手なし」ってことだ。
さすがに気が滅入る。
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