家電量販店のダイイチ(のちのデオデオ、エディオン)に入社って93年なのだけど
この時、特に「ゲーム売るの得意です」なんて言うわけもなく
淡々と「僕素人です」って感じで、仕事してたの
まあ、家電製品のことは興味あるけど、知らないこと多いでな
翌年、94年と言えば、テレビゲームで32ビット次世代機戦争が勃発する
この時、家電量販店でも一部販売されるわけよ
3DO、セガサターン
プレイステーションは別ルートだったし、取り扱いの指定条件が厳しくてな
普通の家電製品で売ることを拒んでた
この時「これじゃ売れんがな」って俺一人言ってた
3つ揃って、初めて集客力が発揮できる
本音を言えばスーパーファミコンとかも扱いたいのだが
スペースも考えれば無理なのはわかってて
「だったら次世代機だけでええわ」ってこと
それすらかなわない状況で売るわけよ
そしたら「なんでお前はそんなにゲームに詳しいんな?」って思われてて
けど、みんな直接は聞いてこないの
腹の中では「こいつはオタクだからか?」って思ってる節しかなく
「なんで?」って聞けばいいのに、プライドなのか?聞かない
まして、ゲーム計で売上を上げているのに(全店やエリアで1位、2位
「よく売れてる」とすら言わない
てか、みんな興味無かった感じ
そして、最悪だったのは、売上を上げているのに、「仕入れるな」だとか「そればかりにかかりきりになるな」という上司がいたこと
単純に売上金額だけ見れば、ワープロよりゲーム機の方が売れてたのよ
もうそのくらい、ワープロの販売力は下がって来てた
なのに、「ワープロ売れ」って言うわけ
俺の商売の考えは「売れるものを売る、売れないものを売っても労力がかかってコストに見合わない」ってことで
単純なの
でも、会社としてはワープロを全店、エリアで1位や2位で売った方が店長から褒められるわけ
俺からしたら「こいつら頭大丈夫か???」って思うわけよ
この頃のワープロって年末商戦くらいしか売れなくなってたの
もうワープロの時代が終わろうとしてたでな
決定打になったのはWindows95の登場だった
あれでワープロはとどめを刺された
年間でずっと売上パワーが落ちないゲーム機
まして、テレビゲームは年末商戦だと爆発的販売力を出す
対して、年間でぼちぼち売れて、年末の年賀はがき需要の時しか売れなくなってたワープロ
でも、過去の成功体験から抜け出せないっていうけど
まさにあれはそういう光景だった
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