一般層がテレビゲーム機の違いを理解出来ないという事を、多くのメーカー、販売店は理解してない。
恐らく「違和感」程度には認識してると思うけど。
詳細に分析まで出来ていないと僕は思ってる。
一般層に発売日は関係ない。
新しい、古いという概念も無い。
高い、安いという価値観も理解しがたい。
一般層はファミ通を買わないし、読みもしない。
そもそも興味はないが、遊びたい、もしくは、遊べればそれでいいわけだ。
ここを一番に理解する必要がある。
Wii時代、確かにWiiは売れた。
けれど、中身を見れば、ゲームは売れたとは言えない。
もっぱら売れたのは、WiisportsやWiifitだった。
で。
あの任天堂でさえ、「本体を一式買ってもらえば、あとはゲーム買ってくれるだろう」的な所までしか考えが至らなかったということだ。
一般層はWii本体とWiifitを買っただけで終わる人もいた。
1台ゲーム機があれば、それで十分。
遊びたいソフトがfitなのだから、それ以上を望まない。
だから、Wiiではゲームは売れなかった。
これが、WiisportsやWiifitを販売し、その後、関連付けされた新作や遊びたいという意欲を駆り立てるものなら、ゲームも売れただろうけど。
生粋のゲーム開発会社はそんな発想を持ち合わせず、今まで通りのゲームを開発し販売した。
だから、ゲームが売れないわけだ。
当時、僕は「本体と任天堂ソフトは売れてるけど、それ以外が全滅」と言っていて。
「売り方を根本的に間違えている」と言っていた。
恐らく、一般人やゲーマーでもわかるように説明すれば。
将棋を買ったとして、オセロやチェスが欲しいとする。
しかし、「すでに将棋があるから、二つ目、三つ目はいらない」と言ってるに等しい。
これが、Wii、DS、PS3と並んでいて、一般人に違いが判らず、「どれも一緒」という風に捉えられる原因なわけだ。
そして、将棋、オセロ、チェスとゲーム性が違うわけだから、当然、ユーザー層も違うわけだ。
であれば、Wii、DS、PS3の客層が違うという事をもっと認識しなければ、商売としてはダメってことになる。
僕が、商品発注でいつも「客層」というのは、こういう思考で物事をとらえて、正確に見抜いているからだ。
しかし、世間一般とゲーマーには、それが見えない。
そうして、今までの成功体験に従って、同じ轍を踏むことになるわけだ。
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