2018年11月11日日曜日

カタログマニアさんとプロの店員さんとの違いについて。

何を勘違いしているのか?
時折、店員より詳しいと思い込んでいるお客さんと出会う事がある。

その理由の一つが。
「店員がカタログをよく読んでいない。」というのが上げられる。

意外と思われるかもしれないが。
現場ではカタログを読んだ事すら無い人が販売に携わっていることは多い。

「カタログマニア」とオイラは呼称しているのだけど。
家電量販店に来ては、カタログをせっせと集めて帰るだけって人がいる。

細かなバージョンの違いさえ、収集の目的になってるっぽく。
「自宅でどのように保管してんだろ?w」といつも思ってたくらいだ。

あと、買うと決めた商品はカタログを隅から隅まで読む人だ。
単一の商品カタログならわかるけど。
冷蔵庫のカタログなんて総合しているわけだから、100㍑以下から500㍑以上まで、全部載ってるのだけど、全ページ読むらしい。

当然、こんな人に接客で当たると店員に質問しても「あ、ちょっと待ってくださいね」って言われて、どっかに聞きに行ったり、頓珍漢な返答が返って来る事があり、それが販売員の不振につながるって寸法だ。

まあ、忙しいってのも事実なんだけど。
それはそれとして、カタログくらい熟知してて当たり前だと個人的には思う方。

オイラは朝少し早く出勤して、掃除してから5分か10分ほどカタログを読む時間を作ってた人なんで。
お客さんから電話で問い合わせがあった時でも、「ああ、それならカタログの15ページに書いてあります。上から三段目くらいに。」とか言ってたんだわ。

当然、冷蔵庫、洗濯機に関しては、ほぼすべての商品の外形寸法を記憶してたんで。
いちいちカタログ出さなくても、「ああ、その幅なら入ります。」って即答してたくらい。

さすがに調べもせず即答してたんで。
中には「ん???」って不信に思われた事もあった。www
まあ、普通は調べるじゃろ。

ってことで。
店員のほとんどが、頭の中にどれだけの情報が入っているか?これは接客してみないと分からない。

あと、最近の販売員は外で配達、工事の経験が皆無な事が多いので、外形寸法が分かっていても、現場って事までは理解出来てない事も多い。
オイラが現場主義なのは、厄介な現場を数多く経験しているからに過ぎない。

繰り返しになるが、これだけの知識と経験がありながら、何故昇進に恵まれなかったか?というと。
「会社がそういう存在になるようテーマを持っていても、組織としてそういう人材を欲しがってない」という矛盾した理屈から成り立っていると思っている。
組織が欲しがっている人材は「YESマン」だったってのがホントの所。
まあ、それも込みで分かってやってたけどねー。

さて、話を戻すと。
カタログマニアさんが来店して、接客して、延々と店員に商品の説明を始める人がいる。
これは困った人で、時間の無駄にしか他ならない。
そもそも買う気が無いので、商売にならんわけよ。w

しかも、妙な理屈が多く。
「こっちのはメーカーがあそこだから壊れにくい」とか、「昔冷蔵庫でロータリーは壊れやすいと聞いた」とか、「冷蔵庫に温度計を入れたけど、カタログ通りの温度じゃなかった」とか、、、いろいろ。。。

一つ一つ検証すると。
まず、メーカーによって壊れやすい、壊れにくいというのは迷信に近い。
むしろ、どの部品を使ってるか?とか、どのくらいの消耗品度なのか?が重要。

そして冷蔵庫でロータリーを使って壊れやすかった・・・のは事実なのだが。w
あれは技術的な問題を多くはらんでいて。
最初にやったのが三菱電機だったかな?それで静穏化とコンパクト化を実現したのだけど、他社も追従したけど、技術が弱くて壊れやすかった・・・というか温度が高くなりやすく潤滑油が早くに痛んでしまう欠点があった。
結局、最後までロータリー作ってたのは三菱電機だけ、恐らく今現在もロータリーだと思うけど。

次に冷蔵庫内の温度の話だけど。
冷蔵庫に温度計を入れるのは間違いだ。w
正確な温度を測るなら、冷蔵庫専用の温度計を使わなければいけない。
そして、そこに表示される温度は、庫内温度ではなく、食品温度が表示されるようになっている。

と、まあ。
基本的な知識が不足していると、このような勘違いをしてしまうわけだ。

カタログに書かれていない事ってのは、だいたい上記のような基礎的な事や技術的な要素が多く、これを素人が理解するのは、相当な時間と労力を必要とする。

まあ、ホント詳しい店員さんに出会えることがあれば、それは奇跡だし、宝だと思った方が良い。
その人は、何百、何千時間という時間を費やして学び、経験してるんでな。
それはどの業種であっても同じだと考えて差し支えない。

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