2024年1月31日水曜日

個人的なゲーセン衰退論

 アーケード衰退論はいろんな仮説があるのだけど


個人的に思うのは

「いろいろ試行錯誤した結果、うまく行かなかった」ってのが大きくて


当初、STGを中心にACTまでは相性がよかったのよ

ただ80年代後半から始まるRPGブームには乗れなくて

途中、何度も試行錯誤したのだけど


時間制を取り入れてRPG風なものを作ったり

ネオジオの記録カードを使ってセーブ機能でRPG風なものを作ったり

ACTとRPGを融合させようとしたり

STGとRPGの世界観を融合させようとしたり


結果、どれも当たらないw


恐らく、そのままだと自然に衰退してたと思うの


けれど90年に転機を迎える

それがストリートファイターⅡの登場で

市場は一気に格闘ゲーム一色になる


格闘ゲームとゲーセンの相性が抜群によかった


が、そのあとよ

次のヒットが「プリクラ」になる


プリクラはゲーセンでなくてもよくて

どこでも設置出来て

しまいには、プリクラ専門店まで登場する


ゲームでないものがゲームセンターの一角を占めるようになり

そこからどんどん方向感を失い始めて行く


パチンコ、パチスロとかに

あれで一時期は年寄を囲い込んだが一時の話で終わった


そのうち、大型メダルゲームにシフトしたり

カードゲームがヒットするんでそっちにシフトするのだけど

これも「ゲームか?」って思うようなもの


当然、どこにでも設置できるし集客力があるんで

おもちゃ屋、ショッピングセンターと、あらゆるところに設置される


そうしてゲーセンがゲーセンであり続ける意味を無くしてゆく


これは店側ではコントロールできない問題で

メーカーの戦略がゲーセンを主体としたものでなく

「売れればいい」という安易な発想がゲーセンの衰退につながったと思う


この業界

家庭用では小売店に圧力をかけ

ゲーセンではゲーセン経営を圧迫するような高額商品ばかりつくり

本来、味方であり、仲間であり、同士であるはずの現場に

無茶な要求を突き付けて、自分で自分の首を絞める


まあ、アホだと思うよ

そして、気づいたときにはもう遅い

無くなった市場は元に戻らんでな

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