2020年2月1日土曜日

「技術と人材は眠っている」

オイラの持論で「技術と人材は眠っている」ってのがあって。

申し訳ないけど、今まで見てきた上司(店長クラス)で、上手く出来た人は稀だった。

出来る人は、かなりの苦労人だったし。
不思議なことに学歴で言えば高卒程度の人だった。

逆に大卒でそれが出来る人はほぼ皆無で。
数少ない。
いるのはいたけど、そういう人ほど、自分で動かず、現場の人間に任せてた。

眠ってる技術と人材を掘り起こすって、ある意味度胸がいる。
なにせ、本当に現場と本人に任せるのだから。

しかし、それやらないと、店長の顔色を伺う集団に成り下がるんで、士気は下がるし、行動力は無いし、決断力も無くなる。

あと、無謀な特攻タイプ。
これもダメ。
技術と人材を疲弊するまで使い込むんで。
アホの典型と言える。

特に無謀な特攻タイプの店長だと、のちに店が閉鎖してんのよ。
それくらい、退職者も多いから、人材が流出したりするんで、組織が弱体化する。

この二十年くらいの間に、いろんな企業がリストラしたけど。
その度にオイラは「その技術と人材・・・もう二度と戻らんで」と言ってた。

海外に工場を移転させたのも一緒。
一度、やると、二度と立ち直れなくなる。
これ分かってない大企業の社長が自分で自分の首を絞めて、今現在もまだ同じようなことを繰返している。

だから、今の日本企業は海外企業と闘うことすら出来ない集団になっちまったと思ってる。

年功序列がどうとか、海外市場がどうとか、いろいろ言い訳するけど。
自分らの経営判断失敗については、一言も口にしとらんのよね。

まして、誰も責任取って無いし。
そりゃ、会社が傾くよ。
無能な人がずっと経営判断繰り返してるんだから。

シャープがそうであってように、東芝もそうだし、昨日話題になった呉製鉄所の全面停止という日本製鉄も同じだと思う。

あと、国民の大多数も、その真実に気づかず。
億単位の報酬を得てる経営者を神のように崇める一方で、雇用や景気の悪化はすべて政府の責任に転嫁している。

政治はあくまでも法律を作り、予算を決めるだけなので。
経営の舵を握ってるのは、どうやったって経営者なのだ。

つまり、船長が判断ミスを繰り返しているのに、乗組員は、船の製造工場に文句を言い続けてるようなもんだ。

このアホのスパイラルから早く抜け出さないと、日本はいつまでも経済的に立ち直れない。

政治に問題もあるが、経営判断については、経営者の責任なので、ここを明確にして、責任を取らせる風潮が出てこないと、社会は変わらんよ。

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