2018年8月15日水曜日

憲法九条を変える事について個人的な考え。

平和主義とか戦力不保持とか熱烈に言ってる人に信長の野望をプレイさせたい。

徹底的な平和主義を貫いて、戦国の世を生き抜いたら、あんたの言い分は正しいと言おうと思う。

いくら治水事業や農業、商業を高めて巨万の富を得たとしても、必ず台風や飢饉はやって来る。
その度に、財源が足りなくなる。

仮に財源を確保する為に、戦力を最低限にしておくと、今度は他国から侵略される。

財源がないので税率を上げたら一揆が起きる。

戦争を回避するために同盟を結んでも、同盟期間はあるし、破棄される事もある。
軍事的に優位な国を相手にすると同盟すら結んでもらえない。

自国だけ守りを上げる、専守防衛主義に舵を切っていても。
数年から数十年すると、他国で戦争が起こり、いつしか巨大勢力が生まれて、一国の戦力だけでは太刀打ちできなくなる。

これを「ゲームだから」と切り捨てるのだとしたら、歴史を知らなさすぎるし、現実を知らなさすぎる。

必ず他国を侵略しようと画策する指導者や君主はどの時代でも現れるし、現れて来た。

「なぜそんなことをするのか分からない」という人は、「なぜ犯罪を犯すのかわからない」と言ってるのと同じだ。

この世に戦争と犯罪が無くなったことなど、一度もないからだ。

人の物を奪うという行為は犯罪としての万引きも、他国を侵略して土地を得る事も、普通はやらないのだが、そういう行動に出る人は当たり前なのだ。

その「当たり前」の感覚で行動してる人から、攻撃を受けた時に「なんで?」とか言ってたら命がいくつあっても足りない。

普通は自衛をするものだし、相手の脅威になる事で自分の身を護る事を誰しも考え、行動するものだ。

それが個人なら警察だったり、裁判だったりするわけだが。
国同士の場合は、軍隊だったり、国際司法裁判所だったりするわけだ。

SNSでさえ「仲良くやろう」と言っても、一方的に攻撃的発言を繰り返す人がいる。
中には犯罪を実行した人もいたわけだし。

学校でも会社でも、住んでる地域でも。
注意してもルールを守らない人や攻撃的行動に出る人は必ず居る。

普通の人はしないが、特定の人は力を持ったら人は弱い者をいじめる。
だから、いじめは無くならないし、児童虐待も無くならない。
セクハラもパワハラも無くなりはしない。
力を誇示する事は、自分の主張を通す為に必要な行為だからだ。

そう言うものが無くなる世界を追及する事は良い事だ。
しかし、現実に人の問題が無くなる事は絶対に無いのだ。

どんなに法が整備されようと、テクノロジーが進化しようと、人の行動理念と心と道徳の問題は、その人の中でしか存在しないわけで、外部から変える事は容易ではないのよ。

「AIが進化してAIに任せればいい」と言う人は妄想にしかならない。
人が人の言う事を聞かないのに、AIの言う事だけ聞くわけねーだろ。w

そう言う人は今度は「AIの指示を守らなければ法律で罰せればいい」と安直な事を考える。
そうなると、そもそも人は他者の意見は聞かないと証明してるだけで、結局は犯罪者は生まれると自虐的に表してるだけだろ。

全ての前提は「いじめ、犯罪、紛争、侵略、戦争は無くならない。」と言う事だ。
無くならないモノを無くす努力をするより、減らす努力をした方が良い。
それによって秩序がある程度守られるのは事実だからだ。
しかし、同時に無くならないのだから対策と準備も必要なだけだ。
これを怠ると、被害が拡大する。

自分の生活を豊かにしつつ、自らを守る術も持ち合わせて、初めて平和な日常が送れる。
両輪としてのバランスが必要なだけで、片方だけではダメなのよ。

米ソ冷戦でキューバ危機があったわけだが。
双方に脅威となる戦力があったからこそ、ギリギリの交渉が続いたわけだ。
北朝鮮とアメリカが最近交渉をしていたのも、軍事的脅威がそこにあるから交渉をする相手となったわけだ。

脅威にすらならない国を相手に交渉などしない。
これも歴史から充分学べる点だ。

戦争を行う事は双方にとって甚大な被害をもたらす。
なぜなら、戦争ほど生産性の無い破壊行為は無いからだ。
お金、弾薬、戦力、人員、建物、生産拠点、土地・水・森林の汚染、これらすべてが対象となる破壊行為だからだ。

だから、ギリギリまで交渉するのよ。
交渉する事で妥協点を見出し、戦争を回避する。

どちらか一方が強ければ、交渉などせず、一方的な侵略行為に及ぶ事も歴史が証明してる。
外交とはお金や話し合いだけではなく、戦争や戦力も外交の一つだと言う事を認識しなければならない。

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