2025年5月4日日曜日

異色のブルート呉店、箱説セットで買取、販売を提案したのは俺だった件・・・(=゚ω゚)ノ

 ブルート呉店において

PCエンジン、メガドライブ、スーパーファミコンは「箱説セットで買取と販売を行う」と提案したのは僕だ


この件について店長はオーナーと協議して了承を得ている


店長曰く「ファミコンは今更、無理だけど、PCEとMDとSFCなら、まだ出たばかりだから、修正が効く」って事だった


同じくゲームボーイ、ゲームギアも対象となった


この状態でしばらくしてオイラはちゃんと聞いた

「箱説セットで買取や販売にして、問題は起きてない?」と


店長の回答はこうだった

「たまに箱説無しで持ってくる人がいる程度で、元々そんなに問題はなかったのよ」とのこと


さらに「持ってくるのは大人がほとんどだから、きちんとしてるしね」だった


あの店は子供があまり寄り付く店ではなく

オーナーが不評でな

みんな「あのハゲ」とか言ってたくらいw


オーナーも店長も子供が好きじゃなかったのも要因だろう

とは言え、店長は普通に相手してたがな


それからしばらくして数年後

店に常連が増えた

どうやら箱説セットで買取、販売をしていることに疑問をもってるらしいのがいるってことだった


誰だかわからない

しかし、だいたいあいつだろうくらいは察するw

なので、名前は伏せるが

そういう考えのもいるわけだ


この時、よく言われたのが「宮本は完璧を求めすぎている」だった


これはその人の解釈の問題だと思ってるんだけど

確かに完璧主義な一面はあるが、必ずそれには理由があるし

理由もない完璧主義ならまだしも、「売れる理由」に直結するから俺が提案しているに過ぎない


お客さんってのは、基本的に「あればいい」わけよ

それが中古だろうが、新品だろうが

しかし、中古で完品状態とソフトのみ、両方あった場合、どっちを選ぶか?

当然、誰だって完品状態のものを買うに決まってる


これが値段が一緒だとなおさらだし

価格も違ってもせいぜい200円しか変わらないのだ

完品があるのに200円を惜しむような人は少数派だろう


また、プライスも違うなら、複数用意しなければならなくなる


しかも、完品と不完全品の両方が混在していると

在庫管理が大変になる事は目に見えている


お客さんにいちいち「箱説いりますか?」と聞くことになるし

逆に両方あると「こっちは箱説無いです」って言わなきゃいけなくなる


仕舞う場所も一つのタイトルを一か所に置けなくなる

固めておくと形状がバラバラなんで、場所を取るだけだし

形状を考えて、箱説はココ、ソフト単品はココってなると、すべてのソフトを把握しづらくなる

数百本レベルになると、覚えてられんでな


だから、「出来るだけ、箱説はセットで買取と販売に切り替えた方が良い」と言う考えだし

すでに時代はコントローラーのボタンが増える方向性

しかも、ゲームシステムも複雑化しており

説明書無しでプレイすることが困難になりつつあった


ここまで店長に説明をして「わかった。オーナーに聞いてみる」って事で決まった事だった


90年代に箱説セットで買取と販売に注力した店など

恐らく、全国を探してもほぼないと思う


それくらい、カセット、箱、説明書のバラでの買取、販売は常識と言えば常識だった


で、もう一つ僕が懸念してたのが「在庫回転率」だった

恐らく完品の方が回転率はいいと踏んでたの

実際、完品状態に切り替えてから、商品の売れ行きは良くなったと体感的に感じていて、「回転率上がった?」と思えるほど


売上実績だけで言えば

最初の年「前年、いくらこの店売ったの?」に対して

店長は「1億3千万くらい」とのこと

翌年、同じ質問をしたら「2億」と言っていたので、間違いはない


そういう成功体験から、「やってよかった」となったわけだ


しかし、オーナーが店を売却して、店長が引き継いだあと

誰がそそのかしたのか?店長がどういう意図で始めたのか?イマイチわからんが、箱説バラで買取、販売を始めてしまった


その頃から、回転率が落ちたように感じた

客足がパッタリと止まった


実際、目の前で「カセットだけならいらない」と突き返された事が2度ほど覚えている

こんなことは初めての事だった


一応店長に聞いたが

「少しでも多く在庫を持って売り上げを上げたい」と言っていた

恐らくそれは本心だろう

借金してまで手に入れた店だ

早く完済したいに違いない


だけど俺は「急がば回れ」と言ったのだけど

どうしても聞き入れてもらえなかった


この頃の店長の心理的、肉体的な状態はよろしくなかったと感じていて

家に帰れば嫁姑戦争

仕事に出れば休みもなく365日出っぱなし

仕入れに金はかかるし、借金の返済も頭にある

そこに僕の提案が入る余地は無かったのだろうと推測できる


時はちょうど最悪のタイミングがやって来て

ブルート本部から「プレイステーションの中古の買取、販売をしない宣言」が出される


これに店長は従うという

俺は「本部のやり方なんか、蹴ってしまえ!」と言っていたが

これも聞き入れてもらえなかった

店長曰く「吹けば飛ぶような小さな店に、本部や天下のソニーさんには逆らえません」だった


そういう中で、ブルート本部が倒産をする

悪い事がすべて重なった挙句

ブルート呉店も閉店となる


本当に悲しかった

俺の人生で最も、後悔というか、悔しいというか、強い念が残っているのはここで

他にもたくさんの提案をしたのだけど「あの時、あの店を何とかできなかった」という一点なのだ


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