3DOが売れなかったという史実は広く知られていることだけど。
当時が一体、どういう状況だったか?証言しておく。w
初期ラインナップが「誰に売るの?」というものでな。
3月20日 ウルトラマンパワード(バンダイ)
3月20日 ザ・ライフステージ(マイクロキャビン)
3月20日 チキチキマシン猛レース(フューチャー・パイレーツ)
3月20日 ファイアボール(日本データワークス)
3月20日 ペブルビーチの波濤(T&Eソフト)
3月20日 山村美紗サスペンス〜京都鞍馬山荘殺人事件〜(パック・イン・ビデオ)
こういう風になってる。
まず、ウルトラマンパワードは対象は小学生や幼稚園になりそうなんだが、54800円もする本体を買ってもらえるわけがない。w
年齢層高めにリーチするのだと、ペブルビーチの波濤なんかは、いいのだけど。
すでにスーパーファミコンなどで出てたものなので、目新しさが無いし、わざわざ高いハードに買い替える動機にもならん。
山村美紗サスペンスとかも大人向けなんだが、ADVって実写でヒット作は未だに無くてな。
サスペンスモノが好きな層は、テレビのように見る方が好きで、自分で捜査するって意欲は無いのよ。
では、この中で一番売れたタイトルは?というと。
「チキチキマシン猛レース」だったりする。w
これはなぜ売れたのか?「わからん」というのが実情なのだけど。
購入層が本当に年齢が高かったのが要因としか言えない。
実際、50歳以上の人の購入率が高くてな。
接客して話を聞き出すと「スーパーファミコンとかおもちゃ」という反応が返って来る。
そして「任天堂?あそこは名札の会社じゃん」という。
この後、ソニーのプレイステーションが出るけど。
似たような現象があって、購入層は20代と若いのだけど、「スーパーファミコン、セガサターンはおもちゃ」と言ってた。w
「ソニーは家電製品」とかなんとか。www
これが偽らざる当時の顧客の反応だった。
補足しておくと。
チキチキマシン猛レースって、レースでどれが一位になるか?を当てるだけのゲーム。
これが50代以上のおじさまには、「遊べる」しろものだったってこと。
要はパチンコと同じ原理で、当たりか?ハズレか?の結果待ちだけのゲーム性なの。
この時、「やっぱりコントローラーを直感的に操作することは、この年齢層には無理なんだな」と再確認した。
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