デオデオネバーランド袋町店で
店長が「もっと数字なんとかならんのか?そのために多少強気の仕入れしてもいい」とか
副店長が「もっと仕入れていいから!(上限無く無制限に)」なんて言うのも
「デオデオより、エイデンの方が売れているから」ってMDが言う論理に打ち勝つためでもあったのだが
俺はゲームの発注で必要本数以上の仕入れをしても売り上げに直結しないことは知っていたのでな
残れば、すべて自腹で値引きするしかなく
それは店の損失にしかならない
だから「たくさん仕入れればいいってもんじゃない」って言ってたのだけど
店長にも、副店長にも、言葉の真意を理解されなかった
そして、2006年2月オープンで8月に改装をして、ゲーム売り場を2倍にしたのだけど
店長曰く「これで売り上げ2倍になるだろ」だった
俺は「それはありえない」と言ってたのだけど
実際に売り場を2倍に拡張したところで
1.3倍か1.5倍がせいぜい
確かに前よりパーツを多く展示できるので
パーツの売上は上がったがな
いかんせん、単価が低いので
店長が思ったような金額まで稼げないわけよ
当然、単価を稼ぐのは本体だ
だが、本体の配分はすべて本部に握られてる
8月の終わりから、店独自に追加発注の権限をもらって
初回本数と本体のみ本部からの発注配分で
すべてのソフトとパーツを店で追加発注をするようになる
本体はXBOX360だけ、店独自に発注が可能となった
しかし、本体の販売構成を見れば
DS、wiiが主力でな
次いで単価の高いPS3となる
これらはすべて本部発注で各店配分
シェアの低いXBOX360をいくら自由に仕入れたところで、これらに勝てるわけはない
(俺が担当する前のXBOX360のシェアが3%で、俺が担当してからのシェアが10%くらいに上がったんだがな)
それでも、自店発注に切り替わって一年後
XBOX360の販売実績は
本体、ソフト、パーツ、すべてで「西日本1の売上。恐らく東日本を入れても1位だろう」とハピネットから言われたし
「1位の店と2位の店の落差が激しすぎてダントツです」って言っていた
なのでな
もし、DS、wii、PS3、PS2,GBA、PSP、すべての本体の発注権限を俺がやってたら・・・
店長の思惑通り、売上2倍も夢じゃなかったかもしれない。と思っているw
実際、自店発注に切り替わってから、ソフトの販売は2倍弱、パーツの売上は3倍強くらいになったのでな
やっぱり、最後の問題は、本体ってデカい単価だけだったのよ
あと、「簡単に売上2倍にする方法ありますよ?」って店長に言ったことがあって
「どうするんな?」って聞いてきたので
「中古扱うしかないです」って進言したら
「中古は扱わない」って言われた
俺は「どの道いずれ中古は扱うことになる」と周囲にこぼしてたんだが
俺が退社したあとくらいに、中古を扱い始めた
まあ、本音を言えば中古を扱えば、当時の売上の3倍くらいを見積もってたんだがなw
さすがに、盛ってると思われるだろうし
あくまでも予想なんで、誰が担当し、誰が価格を調査し、誰が値付けするかによっても、結果は変わるのでな
ビッグマウス的な発言は控えてた
ただ、誰がやっても全体の売上を2倍にするくらいはできるだろう・・・ってのが、俺の見立て
テレビゲームって、中古がある、無いでは、集客力が違うのよ
そして、過去のブルート呉店の経験から言えば
新品3割、中古7割って具合だったんでな
そのベースから考えると、中古を扱った場合の最大値は約3倍って見積もってたわけだ
新品だけを販売して1年後の集計で
ゲームの販売が2億8千万くらいだったかな?
少し記憶が曖昧だけど
個人的には新品だけで3億以上は売りたかったんだが
オープンは2月だったが、新年度は4月から起算して、自店発注が稼働しだしたのが8月終わりだったから、実質、下半期からの追い上げ
すべての発注権限を持って無い以上、どうにもならんかった
ブルート呉店で最大時の売上が年商5億くらいだったのでな
しかも店規模が10坪か15坪程度だった
それに比べれば、デオデオ袋町店のゲーム売り場なんて
3倍くらいの広さがあったし
デオデオ袋町店は、おもちゃ売り場、携帯売り場も含めると850坪の店だった
ゲームを新品だけでも3億売るれるって自信は、あれがベースなのよ
ちなみに、ブルート呉店って当時のバイイングパワーを示すものとして
全店350店舗くらいあった時期に、だいたい3~5位くらいの売上だった
これはハイパーブルートができる前くらいだな
ハイパーブルートができてからだと、500店舗くらいに増えて7~9位くらいだった記憶
なのでな
店規模、売り上げ規模、販売経験、これらに基づいて、さまざまな仕入れを行い、助言も多くしたんだが
社内で誰一人、経験者がいないので、俺が言う事が真実なのか?ビッグマウスなのか?判断がつかなかった様子
俺自身も、「この人らにブルート時代のことを話しても、自慢話としてとらえそうなので、多くを語るより、実績見せた方がいいかな?」と思って、黙って黙々と仕事してたんだよね
さすがに真っ先に「この人なんで?」って気づいたのは
ゲーム問屋の営業だった
自店発注に切り替わって、あまりに的確な発注本数が毎週来るんでな
本部のMDからも「変な発注が来たら報告してくれ」って釘を刺されていたらしい
なので問屋の営業から
「なんでそんなこと知ってるんですか?」とか
「こういっては何なんですが、本部さんの発注より、袋町店さんの毎週の発注書を見て安心感があります」とか言われていた
「販売経験がある」って言うと
「だからか」って納得していた
こうやって見ると
俺の周り、、、自分の店なのに敵だらけなんだよなwww
もうほんと、毎日ストレスがたまる一方だったべ