志村けんがドリフターズに加入したのが1974年。
オイラの生まれた年だ。
少しだけ覚えているのは、父ちゃんが「最近のドリフは面白くない」と言ってた事だ。
「なんで?」と聞くと「荒井注がいなくなったから」だと言った。
そこでオイラが「あらい?ちゅう?」なわけだ。
誰かさっぱりわからんわけ。
あとで、キンチョールとかのCMに出てたはずなんで。
「この人よ」って教えてもらって「ああ」って思った。
なので、荒井注がドリフターズにいたことを知らない。
それを知ったのは、テレビで映画をやっていて、ドリフターズの映画をやった時の事だった。
「あれ?志村がいない」である。www
「そうか、これが志村が入る前のドリフか」と思ったんだけど。
映画は、申し訳ないけど、それほど面白くなかった。
いつもドタバタコメディをやっている8時だよ全員集合!のイメージしか無いんで。
まったく面白くない。
後年、ドリフ加入時の映像や荒井注在籍時のコントもみたけど。
やっぱり、オイラには荒井注時代のコントは肌に合わない。
そして、世間が志村に対して「面白くない」という評価を大人たちがしていたのは、なんとなく覚えている。
けど、同時にオイラは「こいつは面白いぞ?なんかこれから一発やらかすぞ?」と思っていて。
ずっと待ってた。
そしたら、「一丁目一丁目わーおー!」だし。
「カ~ラ~ス~なぜ泣くの?カラスの勝手でしょ~♪」で一大ブレイクを果たす。
まさに、オイラたち世代にとっては「教祖降臨」ってくらい衝撃の笑いだった。
だって、みんな真似してたんだぜ。
ひげダンスの頃には破竹の勢いだったんで。
もう、向かう所、敵なしだったし。
でも、そんな中、西部劇風のバックで「最初はグー」をやり始める。
桜田淳子が出てくりゃ、夫婦コントで「私って駄目な女ね」って繰り返すし。wwww
アントニオ猪木とジャイアント馬場のでかマスク被って、BGM流して登場すると「ぱー!はっぱー!」だし。www
コント中にキリンは出て来るし、象は出て来るし、ライオンも出てきたと思う。
そりゃテレビ越しでもびっくりしたわ。w
絶妙なタイミングで金たらいが落ちて来るし。w
志村は決まって「アホの子」だったし。
あまりにもドハマりし過ぎていて「志村ってホントにアホなん?」って信じかけてた。www
親父が「志村は頭がいい」と言っていて。
「なんで?」って聞くと「頭がいいから、バカの振りが出来る」って言ってた。
そう、気づいたら、親父も志村の評価が変わってたんだよ。